

――なるほど、任天堂は自らを変化させはするが、3DSビジネスが好調を保っているように、「ハード・ソフト一体型のビデオゲーム専用機プラットフォームを経営の中核とすること」は今後も変わらないということですね?
岩田 そうです。6月には欧米で「トモダチコレクション 新生活」という日本のファンにはお馴染みの3DSソフトを発売するのですが、米国と欧州の任天堂が「トモコレ・ダイレクト」としてユニークな構成のビデオをオンラインで公開して発表したところ、「任天堂がまたまた、ともかく変なソフトを出す。どんなゲームなのかはまだよくわからないけど、とにかく遊んでみたい!」と、広く話題にしていただいており、発売が楽しみな状況になってきました。ご興味がおありの方はYouTubeで「Tomodachi Life」という英語の商品名で検索いただくとご覧いただけます。
Wii Uについては、5月末に「マリオカート8」を全世界で発売し、この冬には「スマブラ」シリーズの最新作を発売予定であることなど、ひとりでもみんなでも楽しんでいただける看板ソフトが揃います。6月に米国・ロサンゼルスで開催されるE3ショーでは、このほかの年内のソフト発売予定も発表します。
その後は、1月末の当社経営方針説明会でお話しした、「任天堂のスマートデバイス対応アプリ」や「QOLプラットフォーム事業」、そして「キャラクターIPの活用」についても、順次ご説明していく予定です。
「具体性が見えない」とおっしゃっていたみなさんに、「そういうことだったのか、なるほど!」と感じていただけるように、そのひとつひとつについて、当社は他では体験できない何かを提案できるよう、努力し続けます。そうすることで、「任天堂は自らをどんどん変身させる会社だ」ということを、多くの方に実感していただけるようにしていきたいですね。