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任天堂だからこそできることは必ずある
市場調査では生み出せない前代未聞な商品を届けたい
――岩田 聡・任天堂社長インタビュー【後編】

石島照代 [ジャーナリスト]
【第52回】 2014年5月2日
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――なるほど、任天堂は自らを変化させはするが、3DSビジネスが好調を保っているように、「ハード・ソフト一体型のビデオゲーム専用機プラットフォームを経営の中核とすること」は今後も変わらないということですね?

岩田 そうです。6月には欧米で「トモダチコレクション 新生活」という日本のファンにはお馴染みの3DSソフトを発売するのですが、米国と欧州の任天堂が「トモコレ・ダイレクト」としてユニークな構成のビデオをオンラインで公開して発表したところ、「任天堂がまたまた、ともかく変なソフトを出す。どんなゲームなのかはまだよくわからないけど、とにかく遊んでみたい!」と、広く話題にしていただいており、発売が楽しみな状況になってきました。ご興味がおありの方はYouTubeで「Tomodachi Life」という英語の商品名で検索いただくとご覧いただけます。

 Wii Uについては、5月末に「マリオカート8」を全世界で発売し、この冬には「スマブラ」シリーズの最新作を発売予定であることなど、ひとりでもみんなでも楽しんでいただける看板ソフトが揃います。6月に米国・ロサンゼルスで開催されるE3ショーでは、このほかの年内のソフト発売予定も発表します。

 その後は、1月末の当社経営方針説明会でお話しした、「任天堂のスマートデバイス対応アプリ」や「QOLプラットフォーム事業」、そして「キャラクターIPの活用」についても、順次ご説明していく予定です。

 「具体性が見えない」とおっしゃっていたみなさんに、「そういうことだったのか、なるほど!」と感じていただけるように、そのひとつひとつについて、当社は他では体験できない何かを提案できるよう、努力し続けます。そうすることで、「任天堂は自らをどんどん変身させる会社だ」ということを、多くの方に実感していただけるようにしていきたいですね。

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石島照代
[ジャーナリスト]

1972年生まれ。早稲田大学教育学部教育心理学専修を経て、東京大学大学院教育学研究科修士課程在籍中。1999年からゲーム業界ウォッチャーとしての活動を始める。著書に『ゲーム業界の歩き方』(ダイヤモンド社刊)。「コンテンツの配信元もユーザーも、社会的にサステナブルである方法」を検討するために、ゲーム業界サイドだけでなく、ユーザー育成に関わる、教育と社会的養護(児童福祉)の視点からの取材も行う。Photo by 岡村夏林

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ゲームソフトをゲーム専用機だけで遊ぶ時代は終わった。ゲーム機を飛び出し、“コンテンツ”のひとつとしてゲームソフトがあらゆる端末で活躍する時代の、デジタルエンターテインメントコンテンツビジネスの行方を追う。

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