世界一の産業用ロボット購入国に

 最近の英紙フィナンシャル・タイムズによれば、「世界の工場」であった中国はいまや世界一の産業用ロボット購入国となり、昨年購入した産業用ロボットは前年比約60%増の3.66万台で、主に自動車産業用であるという。第二位で2.6万台の日本を大きく上回った。ちなみに、三位はアメリカで2.37万台であった。同紙はドイツの国際ロボット連盟の最新の統計を引用し、昨年中国が購入した産業用ロボットは世界の5分の1を占め、購入数が初めて日本を上回った、と報じた。

 しかし、さらに細かく産業用ロボットに目を向けると、中国の立ち遅れぶりがクローズアップされてくる。

 現在、日本の産業用ロボットの保有台数は世界一で、2012年は31万台でアメリカの16.8万台、中国の9.6万台を大きく上回っている。中国の産業用ロボットの使用割合はまだまだ低く、労働者1万人あたりわずかに23台である。韓国では労働者1万人あたり396台であるという事情を考えると、ロボット利用が遅れたぶんだけ、その市場の伸び代もなかなか魅力的に見える。国際ロボット連盟の資料によれば、2008年から2013年まで、中国の産業用ロボット購入数は平均して毎年36%伸びており、潜在的なニーズは非常に大きなものがある。

 多くの専門家が、中国では産業用ロボット市場の成長が凄まじく、数年後には市場規模が日本やアメリカを遥かに超えるだろう、と見ている。中国での産業用ロボットのニーズは主に大型多国籍企業、特に自動車メーカーが占めており、全体の6割である、というコンサルティング会社の報告もある。