こんにちは。
今回から、先進デジタルITを活用した、新たな働き方について考えてみます。このテーマは、相当おもしろい話がありますので、何回かにわたってご紹介したいと思います。
まず今回は、「BYOD」と「モビリティ」がもたらす新たな働き方についてお話します。
アバナードの米国本社が行った「世界のCxO(経営幹部)1000人に聞いた調査(残念ながら日本は入っていない)」によると、「個人のスマートフォンやタブレットを仕事に使うのを許している」、または「結果として許してしまっている」企業は、全体の72%に至っています。
これは、いわゆるBYOD(Bring Your Own Device:もともとは“Bring Your Own bottle=酒場に自分の酒を持ち込む”を意味する英語から派生した言葉)というキーワードで語られますが、日本でも、個人所有のデバイスを業務で利用するケースは広がりつつあります。
このBYODの波は、否定するより、受け入れざるを得ない流れです。BYODを前提として、セキュリティや、コンプライアンスを考えざるを得ない、そういった世の中になってきていると思います。
BYODのセキュリティは
すでに選べる時代
と言っても、「BYODを前提としたセキュリティ」は、もはや、そんなに大げさな話ではなく、かつて流行した「シン・クライアント(Thin Client:パソコンやスマートフォン、タブレットにはデータは保持せず、保持しても、一時的ですぐに消去され、データに関する処理は全てサーバ側で行われる手法)」といったことも、実現方法は数種類あり、「どこまでお金をかけ、どこまでセキュリティを維持するか」によって、適切な方式を選択するだけで済む時代になっています。
むしろはるかに重要なのは、この「BYOD」と「モビリティ」がもたらす新しい働き方と、その効果についてしっかりと考えていくことだと思います。もちろん、セキュリティは重要ですが、しっかり意識さえすれば実現できるので、検討に多くの時間を費やす必要はないと考えています。
「モビリティ」とは、これも少し手垢がついた“バズワード”になりつつありますが、どんな場所にいても、コンピュータ機器を活用し、様々な仕事ができることを意味します。