サザエとフネは基本的には専業主婦(漫画ではサザエが家政婦のパートに出る描写や、初期には婦人警官をしてみる描写もある)。共働き家庭が増えつつある現在では、サザエさん一家=専業主婦家庭というイメージで見る人も多いのだろう。また、マスオは早稲田卒だ。

「今の社会はあまりに個人主義過ぎに感じるから。三世代で暮らすと不自由な事も我慢しなければいけない。身につくものが多いから」

 三世代や二世帯で同居する煩わしさを避けられるなら避けたい!という考えの人も多い中で、こういった肯定的な意見は珍しいかもしれない。

「でも、根本はみなサザエさんの家庭を求めてる気がする。それは洗脳?」

 サザエさんが理想の家庭。それを昭和から時代が変わっても続く「洗脳」で「押しつけ」と感じる人が反対の選択肢を選んだのかもしれない。それでは、「そうでもない」を選んだ人のコメントを見てみよう。

育児参加しない夫と自由でない女性
サザエさん一家は気持ち悪い?

「男性の目から見ると、マスオが可哀想すぎる痛々しくて」

 一見楽しそうな一家だが、ムコであるマスオはタラオとしか血のつながりがない。

「時代錯誤だと思います」

 肯定派の「古き良き」と対極にある意見。このほか、「古すぎる漫画。そう、これは漫画だ。フィクション!」「今や時代劇」という意見もあった。

「母子家庭、父子家庭、施設、老人と孫、みんな立派な家庭なんです。標準ってなんだ? サザエさんみたいな家って気持ちが悪い」

「色んな家族の形があるんだからこれが一番いい!なんてないと思う。バブル時代の幻想はもう捨てましょうや」

 多様性を認めるべきというのであれば、サザエさん一家も認められるべきだとは思うが、「サザエさん一家が最良の家庭のあり方」という括られ方は気持ちが悪いということなのだろう。ただ、サザエさんはバブル時代の漫画ではない。