家事代行の拡大は 生き方の多様化の当然の答え
低価格化と質の向上で さらに伸びるビズネスに
A.市場拡大の理由として、スマートフォンで手軽に業者やそのサービス内容が検索でき、仕事を頼めるようになったことがあげられるでしょう。
また、シェアハウスやいわゆるダブルワーク(定職をもちながら夜間や休日には他の仕事をすること)の広がりなど、ライフスタイルや働き方が多様化してきているのも理由の一つだと思います。
一方で、シンガポールや香港などでは出稼ぎのフィリピン人のメイドさんを多く見かけます。しかし、日本では移民や海外からの出稼ぎ労働に対する規制が厳しく、日本では家事代行でも日本人を使わざるを得ない状況です。
このため家事代行サービスの料金は1時間あたり2,500円程度は覚悟しなければなりません。公益法人のシルバー人材センターなどを利用すれば、料金は1,500円程度まで下がることもありますが、この程度まで料金を引き下げることができれば、利用者の裾野を広げることも可能でしょう。
今後は、時間に余裕のある人を家事代行サービスの担い手として市場に呼び込み、一方でUber(※)のように利用者と業者が相互で評価し合えるような仕組みを作り、サービスの質に対する信用が高めていけば、さらにり普及するかもしれません。
※Uber:スマートフォンからハイヤーを呼び出し、料金は事前に登録したクレジットカードから自動で支払いができるサービス。運転手やサービスの評価も行える。米国で誕生し、現在では日本を含め世界40か国以上に拡大。