ブルーボトルコーヒー1号店が、<br />青山ではなく清澄白河だった理由2月にオープンした「ブルーボトルコーヒー 清澄白河ロースタリー&カフェ」
Photo by Takeyuki Iwasaki

いよいよ表参道に2号店を出店

 いよいよ3月7日にオープンする「ブルーボトルコーヒー青山カフェ」はブルーボトルコーヒーの日本進出2号店となります。表参道駅からすぐ、期間限定の商業施設・COMMUNE246も隣接しています。最高の立地にフードもより充実させ、席数は約70席。ブルーボトルコーヒー史上、最大規模のカフェとなり、オープン初日から大変な賑わいとなることでしょう。そして3号店は4月、代官山の新商業施設「ログロード代官山」に出店することが決定しています。

 さて、このブルーボトルコーヒーが1号店の出店立地として選んだ江東区・清澄白河は、今や“サードウェーブ”と呼ばれるコーヒー専門店の聖地とも呼ばれています。なぜ清澄白河なのか。サードウェーブコーヒーとは何か。清澄白河の街歩きから見えてきた新たな経営の潮流を探ります。

ブルーボトルコーヒーは
平日でも1時間待ちが続く

「ブルーボトルコーヒー清澄白河ロースタリー&カフェ」は、2月6日にオープン。筆者は2週間後の平日午前中に訪れました。住宅街と倉庫、町工場などが立ち並ぶ一角にぽつんとありますが、その地味な佇まいとは裏腹に、店頭には長い行列ができていました。11時過ぎに並び、入店は12時過ぎ。警備の方に「1時間~1時間半待ちです」と言われた通りの待ち時間となりました(ちなみに豆だけの購入であればすぐに入店できます)。

 筆者は米ニューヨークのマンハッタンと、ブルックリンの同店を訪ねたことがありますが、やはり人気店で、地元でもお洒落な若者が足繁く通うコーヒー屋さんという印象でした。

「ブルーボトルコーヒーのように、まだ何百店舗とチェーン化していないコーヒーショップは“サードウェーブ”と呼ばれていて、最近では大手のカフェチェーンより人気があるんですよ」と、ニューヨーク在住の友人が教えてくれました。サードウェーブとは、コーヒー文化の大きな“3つ目の波”という意味です。