飲み会でよく聞く“無礼講”というコトバ。これってどこまで許されるんだろう?会社生活における“無礼講”の本当の意味とは?
いまさら聞けないカイシャのあんなことやこんなこと。“楽天的キャリアナビゲーター” 前川タカオがズバリお答えします!
A6: 無礼講は口のきき方じゃなく、
話の内容なんだ
お、来たね。飲み会での話か。これは誰しもが通るナゾの会社生活の第1関門みたいなもんだ。
困るよな、ワケわからんよな。先輩自身が無礼講って言ったから、無礼講でタメ口きいただけなのにな。勝手に怒っている先輩に、こっちが怒りたい気持ちにもなってくるよなぁ。わかる、わかる。
いったい“無礼講”って何モノなんだろうね。広辞苑を引いてみると、「貴賎・上下の差別なく礼儀を捨てて催す酒宴」と書いてある。いっそうキミの行動は全く問題ないように思えるよな。
ただ、この一文では、あまりにも総論すぎて、実際の会社生活に足る解説にはなってない。
もっとも肝心なのは、「礼儀を捨てて」の部分の程度や中身なんだ。キミにとっての礼儀を捨てることは、タメ口をきくことだったんだよな。つまり「口のきき方」を変えることを意味してる。キミが意識してたかどうかはわからないけどな。でも、先輩にとっての礼儀を捨てることは、そうではなかったんだ。
たいていの場合、先輩が言う“無礼講”が指す内容は、「口のきき方」ではなく、「話の内容」を指しているんだ。仕事中だと、当然仕事の話ばかりになりがちだよな。なかなかくだけた雰囲気で、プライベートな話なんかもしづらいだろ。でもそれだけの関係だと、なかなか先輩と仲良くなりにくい。
だから、この飲み会では仕事以外の話も気にせず、自由に話していいよ、という意味が込められていたんだ。それで、お互いを理解しあって仲良くなろう、と。