「しくじり」から脱出する答えは
自分の中に眠っている
その後、私はもう一度自分と、自分のこれまでのメンタリスト人生と向きあうことにしました。
そして、企業研修やセミナーなどにこれまで封印してきたパフォーマンスを組み合わせると、参加者の満足度、理解度が上がっていることに気づきました。
あれほど自分が嫌がっていたパフォーマンスが、実は私を支えてくれていたのです。
私がこの失敗から学んだ事は何か。それは、
「ないものをねだるのではなく、今あるものをどう使うかを考える」
ということ。つまり、自分が今持っているものを活かすも殺すも自分次第ということです。
私は、典型的な男性脳のしくじりをしました。それは、現実を見ずに、ありもしない未来ばかり見て現実逃避をすること。では、私があのときしくじらないためにどうするのが成功だったのでしょうか。
今の私なら、まず女性脳特有の「共感」を取り入れます。つまり、人間関係を競争と考えるのではなく、共に違う世界をめざす仲間だと思うのです。そうすることでつらいときに支え合い、本当に自分がまずくなったときには止めてくれるはずです。
では逆に、女性脳の人がしくじらないためにはどうすればいいのか。
男性脳が私のように、「ここはオレのいるべき世界じゃない、もっとレベルの高い人と付き合わなければ」と考えるのに対し、女性脳の人は「なんで周りの人は私のことをわかってくれないんだろう(共感してくれないんだろう)」と考え、過去にしがみつこうとします。
そうならないためには、男性脳の縮小志向や自己完結を取り入れてみるのがいいかもしれません。つまり、過去と現在、未来をつなげてしまう女性脳の拡大志向を押さえるために、男性脳のようなその時その時を生きるやや刹那的とも思えるような考え方をしてみるのです。あるいは、活動ごとに友人を変えるというのもいい方法です。活動自体が目的になるので、人間関係とは関係なく前に進めます。
今日は少し趣向を変えて、私が「しくじり」から回復したきっかけを軸に男性脳、女性脳がしくじりやすいポイント、そこからの立ち直り方をご紹介しました。
新生活がスタートし、そろそろメンタルがお疲れ気味の皆さんもぜひ、ご参考にしてみてください。