語学だけでなく主体性や積極性など人間力を鍛える留学。「地球の歩き方 成功する留学」のカウンセラー・西澤めぐみさんに自らの体験を踏まえ、高校生の留学について聞いてみた。
「高校留学」という異文化体験が
グローバル人材育成の基盤を作る
昨今、経済のグローバル化が急速に進み、多様化する社会で世界中の様々な人々と共生し、活躍する人材育成が高校、大学と様々な教育機関で推進されています。
これは、瞬時にして世界の情報が見て取れ、世界の人々と会話ができるようになり、これからの若い世代に国際共通語の英語を使って多様な国々の人たちと真のコミュニケーションができる能力が求められているという社会的背景があります。
このような中で私たちの「地球の歩き方 成功する留学デスク」にも高校生本人、保護者、また、高校の先生方から留学に関する相談が多く寄せられるようなっています。
高校時代の15~17歳というのは、柔軟性があり自我が確立する時期。皆さんもご自身の高校時代をふり返えれば勉強以上に人間教育に注力する時だったと思い起こされるのではないでしょうか。留学することで人間的に大きく成長する可能性が高く、これが自我の確立した大学時代の留学と大きく異なる点です。私は、人間の基盤を作るという意味で、高校生の1年間留学をお勧めします。
私も高校1年で交換留学として渡米しましたが、当時の私は引っ込み思案で非常に内気でした。留学当初の数ヵ月は英語も通じず、学校にもなじめませんでした。少しずつ、自分の殻を破り、言葉の通じない世界で分からないことは勇気を出して人に聞き、一歩一歩成長して、積極性、主体性、チャレンジ精神、どんな困難にも乗り越える力を身につけることができました。
昔も今も高校留学は、最初の数ヵ月は文化、言語の違いで苦労しますが、高校時代の留学ほど人間的に成長する留学はないと思っています。18才までに海外に出て異文化にどっぷりと触れ、生活することで海外に友人をつくり人生の基盤ができ、大人になっても生きる力が身につくと考えています。