人気のお土産は
メードインジャパン温水便座
最近、当社に持ち込まれる相談案件の中で急激に増えているのが、どうしたら、訪日外国人観光客に自社商品を購入してもらえるかという、いわゆるインバウンド消費への対応策です。
インバウンド消費の過熱ぶりについては、第71回でもご紹介しましたが、今年も中国からの観光客が、春節休暇(2月18日~24日)を使って日本の観光地にどっと押し寄せました。彼らがすさまじい勢いで、大量に買い物をする様子を“爆買い”と呼び、それを多くのメディアが報じていたことは記憶に新しいでしょう。
その後も中国人の訪日ラッシュの勢いは衰えることなく、清明節休暇(4月3日~5日)や労働節休暇(5月1日~3日)にも、花見やショッピングをしに日本にやって来た多くの中国人観光客の姿を日本各地で見ることができました。
日本経済新聞の4月10日付記事によれば、3月15日から4月15日までの1ヵ月間で日本を訪れた中国人は35万人(2014年の2倍)に上り、彼らが滞在期間中に消費した金額は70億元(約1370億円)に達したといいます。
この“爆買い”は、李克強(リー・クーチアン)首相が公の場でコメントするなど、中国国内でも大きな話題となったそうです。
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中国人観光客は、日本で何をそんなにたくさん買ったのでしょうか。
ソーシャル・ビッグデータの分析を行うホットリンクが、中国のミニブログ「新浪微博」(シナウェイボー)のデータを調査したところ、今年の春節休暇に訪日した中国人観光客が購入した日本製品の人気ランキングでは、医薬品、化粧品、生活雑貨、家電、食品などが上位を占めました。
その中で、日本製の温水洗浄便座が第3位にランクインしています。「なぜ、温水便座?」という率直な疑問よりも、もはや、「どうやって持って帰るのだろう」という余計な心配すらしてしまうほど、中国人観光客には何でも買っていくイメージが定着しています。
いったいなぜ、中国の人はわざわざ日本に来て“爆買い”をするのでしょうか。