初心者におすすめは
「たまり場」作り
Webサービスを開発したい、という人におすすめの練習法が掲示板を作ることです。
掲示板作りは非常に簡単なので、どの言語の入門書にも載っています。
お勧めなのは「Ruby on Rils(Rubyという言語用のフレームワーク)」か「PHP」です。どちらも一長一短あります。
そして掲示板サービスを作ったら、それを友達と共有して使ってみます。すると、
「URLを書き込んだら自動的にリンクさせたい」とか
「画像のURLだったらそのまま画像を表示したい」とか
「ツイッターのURLだったらツイッターのつぶやきと一緒に表示したい」とか
「YouTubeのURLだったら動画を埋め込みたい」
などといろいろな要望が自然に湧き上がってきます。
そういう要望を自分で感じたり、また一緒に使っている友達が言ってくれたりすると、その都度新しい小さな目標ができます。
この程度の要望であれば初心者でも一日から数日あれば実装できてしまうので手軽に達成感が得られますし、何より一緒に使っている友達の喜ぶ姿を見ることができます。
たとえば恋人との交換日記や、家族との連絡用の掲示板でもいいですね。
掲示板を暗号化したり、仲間内でよく使う機能を入れたり、LINEと連携させたり、いろいろと細々とした改良を加えていくだけでも勉強になりますし、掲示板のデザインを変えたりするだけで使い勝手もグッと変わります。
また、スマートフォンからも使いたいとか、タブレットからも使いたいなどの様々な要望に少しずつ答えていくことで自然にWebサービスを作る力もついてきます。
掲示板を彩るCSSやJavaScriptといったものにも少しずつ慣れていくと思いますし、既存のフレームワークや新しいライブラリを試すのに、掲示板ほどいいテーマはないということにすぐに気がつくでしょう。
このように、小さな目標を定めて少しずつ達成していくことが、プログラミング上達への秘訣です。
拙著『文系でも知っておきたいプログラミングとプログラマーのこと』では、基本のコードを少し変えるだけで意中の人にプロポーズするプログラムができるという例や、プログラミングを使って定番マジックに新しいアイデアを加えた例などを取り上げながら、経験ゼロの人がプログラミングをどう始めたらいいのかを解説しています。
この夏からさっそく、第一歩を踏み出してみませんか。