シンガポールでは、子どもの頃からプレゼンスキルを養う教育が行われている。著者の下の子が通うローカル幼稚園では、年少から毎週「Show & Tell」という「プレゼンの時間」がある。

 最初は好きなおもちゃを皆の前で紹介することから始まり、年中の今年は与えられたテーマに沿ったモノか写真(ちなみに今週のテーマは”環境保護のためのリサイクル”)などを持参して、クラスの前で発表する。

 年長からの発表は「ジャーナル」と呼ばれ、発表したいことを絵や写真と文章でノートに書いた物を資料として使っている(※各ローカル幼稚園の方針によって異なる)。

「Show & Tell」のためにリサイクルする息子とそれを影ながら見守る著者

 そして、上の子が通うローカル小学2年生の「Show & Tell」は、タームごとの試験へとレベルアップする。

 ちなみに、Show & Tellは3年生まで。4年生からは、日本の高校でも導入されたオーラルコミュニケーションが試験科目となる。またグループで“環境保護”などの課題についてのプレゼンや問題解決を行うプロジェクトも始まり、プレゼン資料のつくり方やプレゼンのノウハウを、体系的に学ぶ機会もある。

子どものプレゼン力を養うための
シンガポール版「5つの評価軸」

 話を戻して、ローカル小学校のShow & Tellは、評価基準も事前に公開され、以下の5つの評価軸で4段階の成績がつけられる。最高評価「ポイント4」が与えられる条件は、小手先のテクニック本ばかり読んで、プレゼンが上達しないと嘆く方必見のプレゼン改善ポイントなのだ。

小学2年生のShow & Tell評価基準。なかなかシビアだ

(1)発想力と論理的思考→素晴らしい発想とプレゼン構成
(2)滑舌のよさ→言い間違いは3回以下
(3)話し方・流暢さ→流暢に最後まで話せている
(4)表現力・ボディランゲージ→ボディーランゲージをふんだんに使い、表情豊かにプレゼンしている
(5)聴衆への反応とアイコンタクト→アイコンタクトに気を配り、大きくハリのある声で誰もがはっきりわかるプレゼンを行っている

前述のことができているか、プレゼンの最低スキルとして身についているかを確認する。そのために、自身の話している様子を動画で撮って確認していただきたい。そしてできれば、他人から客観的な感想をもらってほしい。