「良いプレゼンテーション」は
日本語に訳すとどうなる?
マーケターにとってプレゼンテーション能力は非常に重要です。
ごく普通の内容のマーケティング・プランであっても、優れたプレゼンテーションによって聴衆を魅了してしまうこともあれば、逆に、どれだけ素晴らしいプランを考えても、伝え方次第では全く的外れなものに捉えられてしまうこともあります。
「プレゼンテーション」という言葉を辞書で調べてみると、以下のような意味があります。
(1) 贈呈、授与
(2) 紹介、披露、発表、提示
(3) 演出、上演、上映、公開
私たちのビジネスの場面では、(2)の「紹介、披露、発表、提示」の意味でのプレゼンテーションが主流です。上手な人のプレゼンテーションを聞いていると、あっという間に時間が経ってしまいますが、彼らに共通しているのは「何を伝えたいのか」が明確であり、伝えたいことがいくつかのキーワードとしてバランスよく盛り込まれていることです。
そのため聞き終わった後、キーワードを辿っていくと、プレゼンテーションの全体像がすぐに頭の中で蘇ってきます。
こうしたプレゼンテーションは(2)の範疇を越え、(3)の「演出、上演、上映、公開」の要素を包含しているといえます。聞き手の頭の中で内容が再生されるということはつまり、演出が見事であることはもちろん、ストーリー性もあって、さながら映画や芝居を観ているかのごとく、エンターテインメントとしても十分楽しめる内容になっているのです。
私は外資系の会社で15年間働いていたので、外国人のプレゼンテーションを聞く機会がたくさんありました。彼らの表現豊かで、伝えたいことを的確にアピールする能力にはいつも感心させられていました。