赤ちゃんの鼻を見て、
呼吸がしっかりできていることに注意
太ももも押してやります。背骨のところは、まるくならないようにさすり、のばしてやります。荒っぽくあつかってはいけません。
赤ちゃんの鼻を見て、呼吸がしっかりできていることに注意することがいちばん大切なことで、それをしながら、手足の動きを助けてあげるのです。
はじめは苦しそうに見える姿勢です。でも、赤ちゃんの表情は少しも変わらず、無表情です。苦しくないのですが、荒っぽくとりあつかわれるのはイヤです。
イヤがる表情を赤ちゃんが出せるまでの時間は、赤ちゃんによってさまざまで、時間がかかります。
*生まれたばかりの赤ちゃんの顔を右に向けると、右の首の筋内が働いて顔が右横に向き、右腕、右肘、右手がまっすぐのび、左腕は肩で曲がり、肘で曲がり、手はにぎる姿勢になります。
これは、顔を右に向けているあいだじゅう起こっています。
迷路の刺激のされ方が強いほど、つまり刺激が強いほど、反射も強く起こります。
この反射を利用して、身体を横にするとき、手足を一緒に動かすようにしていると、早く手と足を一緒に動かせるようになります。うつぶせにして首を上げるときは、別の「迷路反射」があります。
うつぶせにして頭を上げると背中がのび、手も足ものびるのです。
ちょうど、昼寝からさめたネコが頭を上げ、背のびをして四肢としっぽをのばすように、赤ちゃんの背も足ものばして首を上げます。
注意深く観察するとわかるのですが、生まれて数ヵ月間は、頭部を少し動かすだけで「迷路反射」が起こります。
「迷路反射」が起こらないときは、頭部をもう少し大きく動かします。
それでも起こらないときは、少し速く動かします。