事前にホームページを読んでいるかが
当落の判断基準になる

あなたは面接に臨む際、きちんと企業のホームページを見てきていますか?

 採用面接に携わっていて驚かされることの一つに、これから面接を受ける会社のホームページをちゃんと読んでこない候補者の多さがあります。

 採用面接に限らず顧客や取引先などを訪問するとき、事前にその会社のホームページを読んでおくことはいまやビジネスの常識です。大会社のホームページなどは情報量が膨大なのですべて読むのは困難で、詳細な内容までおぼえていく必要はありませんが、どんな事業をやっている会社で、どんな歴史や特徴があり、経営者はどんな考えを持って事業に取り組んでいるのかといった基本事項は頭に入れておくべきでしょう。

 ビジネスでホームページに目を通しておくのは商談や打ち合わせを充実させ、よりよい成果をもたらすための準備であり、相手に対するエチケットという側面もあります。基本的な事項を押さえるだけなら時間もそれほどかかりません。何よりその会社に入社したいという気持ちがあるなら、どんな会社かを深く知るための情報収集は欠かせません。

 ところが現実には、トップページに大きく書いてあることすらインプットされていない応募者が意外といるのです。それは話していればわかります。会社案内のページに大きく書いてあるような内容を質問されると、面接している側は内心がっかりします。

 そうした候補者に「当社のホームページはご覧になりましたか?」と尋ねると、「ちょっと見ました」という答えが返ってくることが多いのですが、本当はまったく見ていないのではないか、と思わせられるレベルで何も知らなかったりします。

 ホームページを事前に読んでくるかどうかは、採用か否かを判断する材料の一つになります。面接という重要な場面に最低限必要な準備を怠る人は、仕事においても高い確率で用意不周到だからです。