組織は毎年リフレッシュさせる

マコ もう1つの特長は、彼らがいろいろな活動を勉強していることです。
 学生だけで集まるのではなく、市民アクションの手伝いに行ったり、インターンとして行ったりして、組織のあり方や活動のやり方を学んでいます。
 原発都民投票の手伝いや、辺野古のシンクタンクのインターンなど、メンバーがいろいろなところに行って、また集まって話し合うので、一人ひとりに専門性が出ると同時に、他の団体のよい部分、悪い部分を共有できているような気がします。

広瀬 たしかに、年輩の人たちの活動は、知識が豊かでいい部分もあるし、長年の活動で疲れている部分もあるでしょうから。ちょっと気になるのが、「SEALDsが来年の参院選のあと解散する」という新聞記事が出ているけれど、ここまできたのだから、みんな解散してほしくないと思って見ているのに……。

マコ それが、面白いんです。テーマごとに、団体名を変えて活動を続けていく彼らのやり方の特徴でもあります。
「九条の会」の手伝いに行っていたSEALDsのメンバーが、
「『九条の会』も毎年活動のテーマを変えて、リフレッシュしたほうがいいのではないか」と言っていました。
 それを聞いたとき、SEALDsはもうそろそろ終わるのかなと思いました。
 1つのテーマに、1つの団体、というやり方はうまいと思います。その他の考え方が少し異なっていても、それを排除することなく、一つのアクションができるからです。

広瀬 活動の目標をつくって一点に集中する、というやり方が激動する現代に合っているのかもしれませんね。