ゲームだけじゃない
VRでできることは?

 当面はゲームを中心に普及していくと見られるVRだが、用途はゲームには限らない。たとえば、伊藤忠都市開発など3社は1月9日、マンション「クレヴィア豊洲」のモデルルームで、「オキュラス・リフト」を利用してバーチャルモデルルーム体験をできるサービスを開始した。

 またスポーツ観戦や映画、音楽などのコンテンツもVRを使うことで、従来とはまったく違う体験を楽しめる。フィギュアスケートの羽生結弦選手の競技を最前列で鑑賞するような体験ができたり、アニメの中に身体ごと入り込んでお話の世界を味わうことができる。「ソニーはゲームだけではなく、映画や音楽などのコンテンツを豊富に持っています。面白い新製品を出せれば、ソニー復活の切り札になるのでは」(野村証券の岡崎氏)。

 このほかにも、医療の遠隔手術や遠隔会議システム、遠くで暮らす家族との会話など、VRを活用できそうなジャンルはたくさんある。病気で寝たきりになった子どもが、VRを使ってディズニーランドを楽しむ、そんな使い方も可能だ。

 スマホの普及によるデバイス価格の低下によって、VRシステムの部材コストが大きく下がったことも追い風となった。ハードの普及もさることながら、重要なのはVRの特徴をうまく生かしたコンテンツの充実。ブレイクに向けた挑戦は始まったばかりだ。

(ダイヤモンド・オンライン編集部 津本朋子)