また、こういった新人は、逆に自分の短所や至らない点には目を向けないことが多く、不得意分野が成長していかないことも少なくありません。さらに、他者への好き嫌いもハッキリと表れます。例えば対人関係の中では、うなずきや返事などに自然と表れます。上司や先輩に対して次の様な仕草をしている場合は要注意です。例えば、「笑顔にもかかわらず腕を組んでいる」「顔は正面を向いているものの、足先は違う方向を向いている」といった仕草です。これらは無意識のうちに警戒や意識が他に向かっていることを示しており、あなた自身にはあまり心を開いていない可能性があります。あなた自身が教育係の場合、こういう兆候が見て取れるならば、組織全体で仕事を行う喜びや必要性について説いていく必要があるでしょう。

 そうは言っても、本人に悪気があるわけではありません。これらの行動は、これまでの思考の癖が大きな要因となっています。考え方は仕事を進めていくなかで大きく変わっていくものですので、教育係の役割が重要になるでしょう。

「就活生にブラック企業と思われたくない」
そんな企業の考えがミスマッチを生む

 もう一つのトンデモ新入社員の例は、優秀であるにもかかわらず、理想と現実のギャップを感じて早々に辞めてしまうというケースです。

 大卒社員は3年以内にほぼ3割の方が辞めてしまうというデータはよく耳にすることでしょう。ただ、あなたの会社で離職者を出すかどうかは、企業側の対応にかかっています。そもそもこの雇用のミスマッチは、必ずしも新人本人だけの問題ではありません。企業側にも責任があります。なぜかというと、就職活動の中で自身をよく見せようとするのは学生だけではなく、ブランドを背負っている企業でも当然のことだからです。

 選考の場面ではエントリーシートをはじめとして、学生の経験について徹底的に確認することはあっても、逆に業務の内容をきちんと示している企業は少ないと私は感じています。覚悟を試すことはあっても、業務内容は会社に入ってから研修をして推し量れという状況です。

 当然就活生もある程度は辛い仕事を想定しているでしょうが、現実を大きく逸脱していた場合、「こんなはずではなかった」という気持ちに陥ります。就活生の想像力が足りないという意見もありますが、昨今の就職活動はまさに情報戦。ブラック企業などに敏感な学生が多い中、企業は不都合な情報はあまり出したがりません。そんな中で学生は志望企業を決めています。そのため就活生もこの企業がブラックかホワイトかを表面的な情報から判断し、失敗しない企業探しをしているのです。