今回は、全国1711市区町村を対象に、国勢調査の人口増加数とその増加率を軸に街の勢いを探った。特に、転入と転出の差を示した人数の比率「社会増加率」に着目し、人口流入の進む地域を評価した。

 さらに、事業所数や1人当たりの課税所得、公示地価の動向とそれぞれの増加率を基にした8指標から総合ランキングを作成した。詳細は下の『全国市区町村「勢いのある街」ランキングの見方について』に示す。

23区の都心が上位
ベッドタウンが続き
沖縄の村も10位内に

 栄えある全国1位に輝いたのは、東京・世田谷区だ。各指標においていずれも上位5%以内に入る「優等生」だ。都心へのアクセスが良いことに加え、二子玉川地区の再開発によって、人や企業の誘致に成功。地価も上昇を続け、初めて人口90万人の大台に乗せた。

 他にも総合上位の千代田区、港区、中央区の「都心3区」は、人口増加率が全国トップ5に入った。高層マンション建設ラッシュを受けた都心の勢いが止まらないのだ。

 異彩を放つのが、9位の沖縄・中城村(なかぐすくそん)。人口は30年前の2倍の1.9万人にまで増えている。それも、約90ヘクタールという沖縄でも大規模な区画整理事業を進めてきたからだ。この南上原地区には、住宅地のみならず医療機関や商業施設、小学校や大学など教育機関も集積している。

9位にランクインした沖縄県中城村 Photo:PIXTA

 世界遺産・中城城跡という観光地もあり、「サッカーチームのキャンプやコンサートなどの興行も盛ん」(中城村関係者)と県外客の関心を集めているのが大きい。

 その他、上位には大都市へのアクセスの良い街がランクイン。5位の愛知・長久手市は、名古屋市中心部に電車で30分という好立地で、大型マンションが次々と建設され、名古屋市のベッドタウンとして発達してきた。

 8位の宮城・名取市も、仙台空港や高速道路のインターチェンジなどがあり、交通の利便性が高い。東北最大級の商業施設もあるとあって、東日本大震災の復興関係者が移り住んでいる。