頑張って仕事をしているのに
ミスを繰り返す3つの原因

 まずは、ミスをよく起こしてしまう自分の仕事のスタイルを理解して、それを慎むことから始めてはどうでしょうか。ミスを起こす人の仕事のスタイルには、ある特徴があります。ここでは、その特徴を3つご紹介しましょう。

 1つめは集中力を高めるポイントがわかっていないこと。そもそも、集中力は最高でも1時間持続させるのが限界と言われています。その理由としてよく聞くのが、小学校の時間割。そして授業と授業の間には、10分休憩を挟みます。多くの小学校で採用されている1時限「45分」は、小学生の集中力が途切れる限界が大体これぐらいであることから設定されたものでしょう。

 その他、学習塾やクラブチームなどにおいても「50分間作業(練習・勉強)して、10分間休憩」というパターンが、最も多く採用されています。社会人になると、さすがに定期的な休憩時間が定められている職場は稀です。しかし、トイレ・タバコなど何だかんだと理由をつけ、「50~60分間の作業ごとに、約10分間休憩を取っている」という人が、多いように見受けられます。ちなみに最新の研究によれば、生産性が最も高い社員の行動を実時間追跡アプリ『DeskTime』のユーザーデータから調べたところ、生産性向上に最も効果的な時間配分は「仕事と休憩の割合が52分:17分」という結論に至ったとのことです。

 一方でOさんは休憩を惜しんで仕事をします。ランチタイムも立ち食いそばで10分もかければ十分。休憩を取らずに午後に仕事に向かい、そうしたなかでミスを犯すことがよくあるようです。やはり切羽詰まった忙しい時ではあっても、休憩時間を必ず取ることが大事なのではないでしょうか?

 2つめは、相手の言葉尻に反応して行動すること。そもそもミスが少ない仕事のできる人は常に周囲を見渡しており、仕事の本質を理解しようとします。ところがミスをよく犯す人は内容的には余り大切でない形式面の部分を「重要な事」と誤解しがち。例えば、取材した精密機械製造業で営業職をしているSさんは、上司が取引先の見積書に関して、

「早いに越したことはないから、よろしく頼む」

 と指示すると、「早い」ことだけ優先して、上司が言外に期待していることを質問しないまま作成するので、思惑とは全く異なる内容で見積書を作成。さらに「頼む」という言葉から任されたと誤解して、上司の確認のないまま提出してしまったので後戻りできなくなり仕事が失注するミスを起こしてしまったようです。本来であれば早いとはいつまでに作成する必要があるのか、見積もり作成で注意すべき点は何か、を上司に確認すべきでしょう。