次に入浴です。入浴は副交感神経が優位になりやすい習慣なので、食後1時間以上あけて、就寝1時間前くらいがベスト。ただし、湯温が高すぎるとかえって交感神経を刺激してしまうので、38~40℃の「ややぬるめ」を意識しましょう。さらに、副交感神経を優位にしたいなら半身浴をするのも良いでしょう。全身浴は意外と心臓や血管にかかる負担が大きく、のぼせたり、息苦しくなったりすることもあります。「頭寒足熱」と言うように、下半身を中心にじっくり温まることを心がけると、体に負担がかかることなく自然に副交感神経を高めることができます。

 また、人間関係に大きな不安を抱えて夜眠れなくなっている人には別の方法もあります。恐れや不安、怒りや嫉妬は副交感神経を刺激しますが、逆に感謝などのプラスの感情は副交感神経を優位にする働きがあります。そこで、リラックスし気持ちを前向きにするために、眠る前に1日を振り返ってみてください。その日にあった良い出来事や人物に対して、心の中で「ありがとう」と唱えるだけで良いのです。そうすると不思議と心に余裕が生まれ、心地よい状態で入眠できるでしょう。

 そして、朝はスッキリした目覚めを手に入れるために太陽の光を浴びましょう。これは自律神経の観点から見ても非常に重要な習慣で、太陽の光は交感神経を刺激する作用のあるセロトニンの働きを促進します。もし、朝起きても「なんとなく疲れがとれていない」と感じたら、カーテンを開けて日光を浴びてみてください。自律神経が刺激され、脳がじっくりと覚醒し心も体もスッキリしていくはずです。

 最後に、1日の自律神経のリズムを整えるというのは非常に重要で上手くコントロールすれば、仕事に思わぬ好影響を与えてくれることも覚えておきましょう。副交感神経が優位の状態ではクリエイティブな仕事の創造性が増し、交感神経優位の状態では活発に活動できるので単純作業に向いた状態といえます。

 1日のリズムは、午前は副交感神経優位、昼から夕方は交感神経優位、寝る前に向かって再び副交感神経が優位になっていくのが正常です。午前、午後で仕事を分け、家に帰ったらリラックスして眠る準備をする。簡単なことですが、この自律神経のリズムに合わせて生活するだけで、仕事の質、睡眠の質は格段に上がるでしょう。