インテリアは過去のボルボ車と全く異なる!
テスラ「モデル3」より明らかに大きいのは…

 インテリアは過去のボルボ車と全く異なる仕立てだ。メーターパネルはなく、速度表示を含めて情報は全てダッシュボード中央の大型液晶タッチパネルディスプレイに表示される。エアコン、オーディオ、車両のコンフィギュレーションなどの設定も全てこのタッチパネルで行う。物理スイッチは大半が廃止された。

 その恩恵で前席は圧迫感のきわめて小さいスッキリとした空間設計となっているが、それとのトレードオフでデメリットも存在する。スピードメーターの表示はディスプレイの右上だが、メーターを見る時の視線移動は同じ表示方式を取るテスラ「モデル3」より明らかに大きい。フロントウインドウにヘッドアップディスプレイがあれば何の問題もなかったのに、と少々惜しく思われた。

 各種操作も慣れが必要だ。エアコン、オーディオなどの操作はタッチパネルに触れずともボイスコマンドで行うことが可能なのだが、ある程度の慣れは必要である。もっともこれには年齢層による違いもありそう。50代の筆者はというと、1800kmドライブの間にかなり慣れたとはいえ、カンペキとまではいかなかった。「ヘイ、Siri!」「OKグーグル!」で何でも使いこなせるデジタルネイティブ世代は、きっと困らないだろう。

インテリアデザインは圧迫感が少なく、隅々にわたってコージーインテリアデザインは圧迫感が少なく、隅々にわたってコージー。非常に気分の良い空間だった  Photo by K.I.
速度をはじめドライブ情報はすべてダッシュボード中央の大型ディスプレイに表示される。速度をはじめドライブ情報はすべてダッシュボード中央の大型ディスプレイに表示される Photo by K.I.