ひろゆきが語る「SNSで幸せアピールする人の心理」ひろゆき氏(撮影:榊智朗)

現在、日本中で大ブレイク中のひろゆき氏。
全国のベストセラーランキングで続々と1位を獲得し、34万部を突破した著書1%の努力』では、その考え方について深く掘り下げ、人生のターニングポイントでどのような判断をして今のポジションを築き上げてきたのかを明らかに語った。
この記事では、ひろゆき氏に気になる質問をぶつけてみた。(構成:種岡 健)

巷にあふれる「幸せアピール」

 みなさんは日々、SNSにどれだけの時間を使っているでしょうか。好きな芸能人や気になる有名人、専門家をフォローし、情報を得ているのではないでしょうか。

 あまりよくない使い方は、自分の「幸せアピール」だと思っています。

「今この瞬間が最高に楽しい!」「今の私は本当に幸せ!」というような投稿です。

 どうでしょう。それって言う必要ありますかね?

「心」と「言葉」は裏表

 おそらく、僕が予想するに、そういう投稿をしているということは、つまり、「楽しくない」し、「まったく幸せじゃない」ということではないでしょうか。

 失恋をした後に、フラれた相手を見返すために、早く新しい恋人を見つけて存在を知らしめたいという欲に駆られることがあるそうです。つまり、「過去は忘れて今は幸せですよ」ということを相手に伝えたいんですよね。それって、過去がまったく忘れられていないということです(笑)。

 本当にその瞬間が楽しくて仕方なかったら、そのことをSNSに書き込むヒマなんてありません。ふと我に返って、「これを投稿したら、みんなが羨ましがるだろうな……」「あの人を見返せるだろうな……」と思うから投稿するんです。

「人の幸せ」は気にするな

 だから、平凡な日常を送っている人にとったら、SNSへの幸せアピールは、「こんなにみんなキラキラしているのか。それに比べて自分はなんて平凡なんだ……」と落ち込む要因になってしまいます。

 でも、安心してください。何気ない日常を生きているあたなのほうが、よっぽど幸せです(笑)。

 人の幸せは気にするだけ時間のムダです。「ああ、満たされていないんだな」「承認欲求に飢えているんだな」とだけ思って、スルーしましょう。

 逆に、不幸なことを面白おかしく伝えるような人もいます。ちゃんとネタになっているんですよね。そういう投稿ばかりが増えればいいんですが、世の中、そうもいかないですからね。見たくないものはどんどん見えないようにしていけばいいと思いますよ。

ひろゆき
本名:西村博之
1976年、神奈川県生まれ。東京都に移り、中央大学へと進学。在学中に、アメリカ・アーカンソー州に留学。1999年、インターネットの匿名掲示板「2ちゃんねる」を開設し、管理人になる。2005年、株式会社ニワンゴの取締役管理人に就任し、「ニコニコ動画」を開始。2009年に「2ちゃんねる」の譲渡を発表。2015年、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」の管理人に。2019年、「ペンギン村」をリリース。主な著書に、34万部を突破した『1%の努力』(ダイヤモンド社)がある。