人類の歴史は、地球規模の支配を築いた壮大な成功の物語のようにも見える。しかし、その成功の裏で、ホモ・サピエンスはずっと「借りものの時間」を生きてきた。何千年も続いた栄光は、今や終わりが近づいている。なぜそうなったのか? 人類の繁栄の歴史を振り返りながら、なぜ絶滅するのか、その理由と運命を避けるための希望についても語っている。竹内薫氏(サイエンス作家)「深刻なテーマを扱っているにもかかわらず、著者の筆致がユーモアとウィットに富んでおり、痛快な読後感になっている。魔法のような一冊だ」など、日本と世界の第一人者から推薦されている。本書の内容の一部を特別に公開する。
人類帝国衰亡史
「ヨーロッパ全土で猛威をふるい、その結果、何百万人も飢餓で命を落とした…」。多くの人々がアメリカなどの海外に移住するきっかけともなった“衝撃の飢饉”とは?

「地球を圧倒的に支配し、他の多くの生物を“絶滅”に追い込んだ…」。私たち人類が背負うこととなった「絶滅債務」とは?

【かつてない酷暑】「人間は乾燥した環境では40度を超える高温にも耐えることができるが、湿度100パーセントで35度を超えると…」。“生命に関わる危険”を回避するための指標「湿球温度」とは?

「人類は何十万年も“狩猟採集”で生きてきたのに、なぜ“農耕”をはじめたのか?…」。驚きの3つの理由…人口爆発、大型動物の大絶滅、あと1つは?

「顎全体が異常に突き出し、上下の歯がかみ合わず、食事にも苦労していた…」。“近親婚”を繰り返した「ハプスブルク家の呪われた王」は、どれほどの近親交配だったのか

「ネアンデルタール人は、人類よりも“大きな頭脳”と頑丈な体を持っていた…」。彼らが絶滅する要因になった、「決定的な弱さ」とは?

「かつて、この地球には“巨人たち”が歩いていた…」。満州で頭骨が見つかった、驚くべき人類「ドラゴンマン」の正体とは?

「人類の歴史には、絶えず絶滅の波が押し寄せ、かつて存在した多くの系統はその途中で…」全人類の共通の母「イヴ」の“驚くべき正体”とは?

「体は小さく、ひ弱で痩せていたが、頭は異様に大きかった…」。100年以上、“近親婚”を繰り返した「ハプスブルク家」の呪われたスペイン王に起こったこと

30億年以上のあまりにも長い期間、地球を支配し続けた「地球史上、もっとも成功した生物」とは?

【人類は“絶滅”する】人類が知っておくべき、過去の地球で起こった「5回の大量絶滅」とは?
