
2010.12.28
環境ビジネスは「循環」がキーワードに!日本人の腹に落ちる、環境問題の考え方
環境ビジネスを可視化する意味でも、「循環」という視点から捉えることは非常に有効です。「循環」という言葉の中には、持続可能性の意味も含まれており、環境ビジネスはむしろ「循環型ビジネス」と呼ぶほうが腹に落ちると思うのです。
立教大学AIIC特任准教授/フィールド・デザイン・ネットワークス代表
2010.12.28
環境ビジネスを可視化する意味でも、「循環」という視点から捉えることは非常に有効です。「循環」という言葉の中には、持続可能性の意味も含まれており、環境ビジネスはむしろ「循環型ビジネス」と呼ぶほうが腹に落ちると思うのです。
2010.12.14
2013年以降の地球温暖化対策の枠組みを協議するCOP16が閉幕しました。途上国VS先進国というお決まりの構図のなか、議論は来年に先送りにされましたが、もはやCO2は環境問題を語る「世界共通のモノサシ」にはなり得ないことを改めて認識しました。
2010.11.30
環境技術をはじめとした開発途上国へのインフラ輸出もいいですが、より強固で持続性のある関係を構築するためには、日本は「人的資源」を自国の資源と考え、人材育成、教育活動を通じた国際貢献の在り方、仕組みづくりを考えるべきです。
2010.11.9
バングラデシュへ2度目の訪問をしてきました。アジア最貧国と言われていることもあり、「バングラデシュ=途上国=支援対象国」として捉えがちですが、現地を再び訪れたことで、途上国の問題は「援助」だけで解決することはできないことを実感しま…
2010.10.26
10月18日に名古屋で「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」が開幕しました。名古屋で開催されているにもかかわらず、昨年コペンハーゲンで開かれた「気候変動枠組み締約国会議(COP15)」に比べ認知度も低く、盛り上がりに欠けている気がしま…
2010.10.12
いま、社会問題をビジネスの手法で解決しようとする取り組みが進んでいます。地球温暖化においても、善意や情緒に訴えがちな「環境問題」ではなく、現実的な課題である「経済問題」として、ビジネスで解決すべき時代です。
2010.9.28
1年前、CO2の25%削減を唱え鳴り物入りで発表した「鳩山イニシアチブ」。しかしいまや「忘却の彼方へ」の感があります。地球温暖化ありきで、環境問題を捉えるのではなく、環境問題の捉え方そのものにも「多様性」が求められています。
2010.9.14
04年に鳴り物入りで開業した日本振興銀行がついに経営破綻しました。中小企業向け融資専門の銀行理念として、理念ばかりが先行し、銀行に一番大切な循環する仕組みづくりを怠ったツケがまわってきたといえます。
2010.8.31
今回の民主党代表選で再び、目先のマニフェストの実現が争点のひとつになっています。しかし、いま政治に最も期待されているのは、各論ではなく総論です。環境問題もしかり。グランドデザインをきちんと示すことです。
2010.8.17
65回目の終戦記念日を迎えてあらためて感じたのは、先人が自らの体験を若者たちに「語り継ぐ」ことの重要性です。それは戦争だけではありません。かつての「日本経済の成功体験」を語り継ぐことで、未来を切り拓くのです。
2010.8.3
猛暑とくれば、日本人得意の「温暖化×省エネ」へと話が盛り上がりそうですが、現実はその真逆です。むしろこの時期は環境の話題を避けて通る傾向にあるように感じます。ある意味「エコ疲れ」と言ってもいいかもしれません。
2010.7.20
7月14日、地銀4行が宇宙開発に投資することを発表。メディアではそれほど大きく取り上げなかったこのニュースですが、「宇宙と地方」「夢ある宇宙開発と現実主義の銀行」という異質な組み合わせに、私は注目しました。
2010.7.6
今回の参院選の争点といわれる「消費税引き上げ」議論。「バラマキには財源が必要だった」という当たり前のことを、私たち国民は学習したかと思います。まさに「タダより高いものはない」ということです。
2010.6.22
先日閣議決定された新成長戦略において、重点施策のひとつに「水ビジネス」が掲げられました。世界有数の水処理技術を持つ日本の水道インフラを、アジアの途上国に輸出しようというものです。しかしそこには意外な盲点があるかもしれません。
2010.6.8
鳩山政権が短命に終わったのは、参議選という目先のことを優先させた小沢幹事長と時間軸を持たずに政権運営を行なった鳩山首相、この2人の間に生じた「矛盾」が原因だったと考えます。これは、新たに誕生した菅政権にも突きつけられます。
2010.5.25
5月14日、衆議院環境委員会で強行採決された「地球温暖化対策基本法案」。環境問題に対して多くの国民が関心を持ちながらも、政府の政策がなかなか腹に落ちていかない理由は、この法案そのものが抱える『理想と現実のギャップ』にあるのかもしれま…
2010.5.11
内閣府は今年初めて、日本人の幸福度の調査結果を発表。10点満点中の6.5点は欧州各国より下回ると報じられましたが、そもそも個人の主観に依拠する「幸福感」をわざわざ数値化し、他者との比較で「相対化」すること自体に違和感を覚えました。
2010.4.20
迷走を続ける普天間問題で、鳩山首相の「発言のブレ」が話題となっています。この「ブレる」という言葉に対し、現政権は必要以上に敏感になっているようです。しかし鳩山首相にいま一番必要なのは、自らが納得できる「モノサシ」ではないかと思うの…
2010.4.6
ゆうちょ銀行への預入限度額引上げが議論になっていますが、なぜ見直しが必要か金額の算定根拠は何か、といった本質的議論が見えません。ゆうちょ銀行の安全神話に頼る前に、まずは「預けたお金の行き先」に関心を持つことが預金者としての責任です…
2010.3.23
エコバック人気が象徴する通り、日本人の環境意識は「ステレオタイプな思考停止」に陥っているケースが多く見受けられます。CSR=環境、環境問題=温暖化、こうした視野の狭さが、環境意識が高いと思われていた日本人の実体かもしれません。
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