真壁昭夫

真壁昭夫

多摩大学特別招聘教授

1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授、法政大学大学院教授などを経て、2022年4月から現職。著書は「下流にならない生き方」「行動ファイナンスの実践」「はじめての金融工学」など多数。

第191回
これ以上円高が続けば、日本で働く場所がなくなる?廃業覚悟の経営者も出始めた「産業空洞化」の足音
真壁昭夫
「もう廃業しても仕方ない」ある中小企業の経営者は、こう語って肩を落とした。世間では、未曾有の円高で企業の海外移転が進み、産業の空洞化が起きるという懸念が指摘されている。こうした不安は、案外早く現実のものとなるかもしれない。
これ以上円高が続けば、日本で働く場所がなくなる?廃業覚悟の経営者も出始めた「産業空洞化」の足音
第190回
金価格の高騰が暗示する「世界通貨制度の崩壊」政治はスタグフレーションの脅威を払拭できるか
真壁昭夫
足もとで、いよいよ金価格の高騰が顕著になっている。その背景には、ドルの信任が著しく低下していることがある。つまり、世界の通貨制度が根本から揺らいでいるのだ。米国経済が揺らぎ続けることのリスクを、金価格は暗示しているのだ。
金価格の高騰が暗示する「世界通貨制度の崩壊」政治はスタグフレーションの脅威を払拭できるか
第189回
世界大恐慌とソブリン危機の「不気味な符合」小手先の弥縫策が欧米リスクを加速させる可能性
真壁昭夫
欧米の財政危機に端を発する世界的な金融不安について、「1930年代の世界大恐慌時と状況が似ている」と指摘する専門家が増え始めた。最大の共通点は、政府・金融当局による小手先の弥縫策が、かえって危機を高めてしまいかねないことだ。
世界大恐慌とソブリン危機の「不気味な符合」小手先の弥縫策が欧米リスクを加速させる可能性
第188回
これは金融危機というよりも“政治危機”だ!世界の安定を目指して政治に求めたい「2つのこと」
真壁昭夫
米国債の格付け引き下げやフランスにまで飛び火しようとしている欧州のソブリンリスク。不安が募る金融市場は、大混乱を起こしている。この混乱の背景には、主要国のリーダーシップの欠如がある。これは金融危機ではなく政治危機だ。
これは金融危機というよりも“政治危機”だ!世界の安定を目指して政治に求めたい「2つのこと」
第187回
世界が足を踏み入れた“円高未体験ゾーン”の行方投機筋が「ドル売り・円買い」を決して止めない理由
真壁昭夫
欧州のソブリンリスクや米国の景気悪化懸念が嫌気され、円への資金流入が止まらない。米国債格下げの発表がトドメとなり、円高はいよいよ「未体験ゾーン」へと突入しつつある。投機筋の本音を聞くと、現状は容易に変わりそうにない。
世界が足を踏み入れた“円高未体験ゾーン”の行方投機筋が「ドル売り・円買い」を決して止めない理由
第186回
国が破綻するどころか、むしろ再建がスムーズに?ソブリン危機で恐怖が一人歩きした「デフォルト」の真実
真壁昭夫
今回の欧米のソブリン危機で「デフォルト」という言葉が一人歩きしたため、人々の不安は否が応でも高まった。しかし、デフォルトとはそれほど恐ろしいものなのか? 過去を振り返れば、むしろ国の再建が早まったケースも多い。
国が破綻するどころか、むしろ再建がスムーズに?ソブリン危機で恐怖が一人歩きした「デフォルト」の真実
第185回
世界経済を覆う“暗澹たる不安”を解消できるか?「金融危機連鎖」のメカニズムと封じ込め作戦の限界
真壁昭夫
欧米のデフォルト騒動と、それに伴う金融危機不安に鑑み、G20金融安定理事会は、世界の大手金融機関に対する規制強化を決めた。しかし、「金融危機連鎖」のメカニズムと封じ込め対策の限界を考えると、各国の取り組みには課題が多そうだ。
世界経済を覆う“暗澹たる不安”を解消できるか?「金融危機連鎖」のメカニズムと封じ込め作戦の限界
第184回
正直、考えたくない「世界同時国債デフォルト」の可能性ワースト・シナリオを招きかねない欧米諸国の台所事情
真壁昭夫
欧米諸国で国債デフォルト不安が噴出している。もはやこれは、各国の債務返済能力の問題ではない。金融危機以降の“ツケ”が、世界的に表面化しているのだ。本来は考えたくもないことが、「世界同時国債デフォルト」の可能性を分析しよう。
正直、考えたくない「世界同時国債デフォルト」の可能性ワースト・シナリオを招きかねない欧米諸国の台所事情
第183回
ヒステリックに糾弾するだけでは政治は変わらない!ラッセルの民主主義論から考える「国民自身の過ち」
真壁昭夫
原発の安全宣言から一転、ストレステストの実施を決めるなど、最近の菅政権の言動は国民の理解を越えている。しかし、政治を糾弾するだけでは何も始まらない。なぜこんな政治になるのか突き詰めて考えると、「国民自身の過ち」が見えてくる。
ヒステリックに糾弾するだけでは政治は変わらない!ラッセルの民主主義論から考える「国民自身の過ち」
第182回
東電の株主総会はなぜあんな結果に終わったのか?“日本株式会社”を支え続ける「優しい仲間意識」の罪
真壁昭夫
東京電力の株主総会の結果を見て、多くの国民は不満を募らせている。天災とは言え、原発事故が拡大した責任の所在は結局曖昧なままだ。我々が「株主総会がまともに機能していない」と感じた背景には、日本企業のどんな体質があるだろうか。
東電の株主総会はなぜあんな結果に終わったのか?“日本株式会社”を支え続ける「優しい仲間意識」の罪
第181回
行動経済学から見えてくる“政治混乱”の危険な実態「近視眼的な損失回避行動」で大損失を被った日本人
真壁昭夫
足もとの政治混乱を行動経済学の観点から分析すると、それを招いたのは、結局国民自身の「近視眼的な損失回避行動」と言える。民主主義は万能ではなく、限界がある。あまりにも同じ過ちを繰り返すと、国そのものが沈みかねない。
行動経済学から見えてくる“政治混乱”の危険な実態「近視眼的な損失回避行動」で大損失を被った日本人
第180回
広まる「米国デフォルト観測」は杞憂か、的中か?“ひょうたんから駒”で世界恐慌が再来する可能性
真壁昭夫
米国は5月時点で、国債発行枠を使い果たしてしまった。政府は議会に対して上限の引き上げを要請しているが、財政赤字を問題視する議会の反発は根強い。万一資金繰りが行き詰まれば、米国のデフォルトや世界恐慌の再来が現実味を帯びてくる。
広まる「米国デフォルト観測」は杞憂か、的中か?“ひょうたんから駒”で世界恐慌が再来する可能性
第179回
“思いつき”のエネルギー政策では国が壊れる!日本が復活を賭けるべき「ポスト原発依存」の選択肢
真壁昭夫
浜岡原発停止などが一定の評価を得てはいるものの、政府は大震災後の電力供給について、いまだ具体案を明示していない。資源に恵まれず、震災で痛手を負った日本が起死回生を図るために、どんな次世代エネルギー政策を考えるべきか。
“思いつき”のエネルギー政策では国が壊れる!日本が復活を賭けるべき「ポスト原発依存」の選択肢
第178回
この国の政治はいったいどうなっているのか?誠実で勤勉な日本に将来を託せる指導者がいない理由
真壁昭夫
この国の政治はいったいどうなっているのか――。復興議論そっちのけで起きた内閣不信任案騒動に、国民は開いた口が塞がらない。見世物なら興味深いが、これは現実である。そもそも日本人は、なぜこんなリーダーしか選べないのだろうか。
この国の政治はいったいどうなっているのか?誠実で勤勉な日本に将来を託せる指導者がいない理由
第177回
いよいよ過熱する「中国バブル崩壊観測」の真偽日本のバブル期と重ね合わせて論じるのは間違い?
真壁昭夫
不動産バブルの中国では、足もとでインフレ傾向が顕著となっている。日本のバブル期の状況と重ね合わせて、「いよいよ中国バブルが崩壊か」という観測が流れ始めた。日本経済にも打撃を与える中国バブル崩壊は、本当にやってくるのか。
いよいよ過熱する「中国バブル崩壊観測」の真偽日本のバブル期と重ね合わせて論じるのは間違い?
第176回
今さらの「原発メルトダウン公表」に呆れる国民政府・東電の情報開示は、なぜ“大本営発表”なのか
真壁昭夫
東日本大震災で起きた原発事故について、東京電力はメルトダウンが起きていた可能性を公表した。もっとも、メルトダウンは当初から素人でも勘付いていたことだ。国や企業の情報開示意識は、なぜ戦時中の“大本営発表”のままなのだろうか。
今さらの「原発メルトダウン公表」に呆れる国民政府・東電の情報開示は、なぜ“大本営発表”なのか
第175回
ソニーの個人情報大量流出事件が暗示する「真の教訓」クラウド・システムが持つ“二律背反”というアキレス腱
真壁昭夫
個人情報の大量流出事件で揺れるソニーだが、これを「同社だけの問題」と捉える関係者はよもやいまい。今回の事件は、次代のIT業界の牽引役と目されるクラウド・システムが抱える「二律背反」というリスクを、改めて浮き彫りにした。
ソニーの個人情報大量流出事件が暗示する「真の教訓」クラウド・システムが持つ“二律背反”というアキレス腱
第174回
大震災と連休の間に進んでいた世界経済の異変米国、欧州、新興国が抱える時限爆弾の“中身”
真壁昭夫
東日本大震災と大型連休にかけて、世界では様々な事件が起きた。大事件ばかりが報じられている陰で、実は世界経済に「異変」が起きつつあることをご存知だろうか。米国、欧州、新興国の経済が抱える「時限爆弾」の中身を検証しよう。
大震災と連休の間に進んでいた世界経済の異変米国、欧州、新興国が抱える時限爆弾の“中身”
第173回
ギリシャの「借金棒引き」見通しはEU崩壊の序曲?欧州ソブリン・リスク再燃が物語る“重大な意味”
真壁昭夫
日本の東日本大震災に世界の関心が集中する傍ら、気づけば欧州でソブリン・リスクが再燃している。ギリシャの「借金棒引き」見通しまで取り沙汰されるなか、今回のリスク再燃はかつてないほど重大な意味を持つ可能性がある。
ギリシャの「借金棒引き」見通しはEU崩壊の序曲?欧州ソブリン・リスク再燃が物語る“重大な意味”
第172回
史上空前の円高から円安に振れ、再び円高傾向に!?どうにも腑に落ちない震災後の為替相場を“動かす力”
真壁昭夫
大震災後の為替市場では、被災地の通貨にもかかわらず円が買われ、史上最高値を更新した。その後の協調介入により円安に振れたものの、足もとでは再び円高傾向が強まっている。投資家にとって理解し難い為替相場の背景には何があるのか?
史上空前の円高から円安に振れ、再び円高傾向に!?どうにも腑に落ちない震災後の為替相場を“動かす力”
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