真壁昭夫

真壁昭夫

多摩大学特別招聘教授

1953年神奈川県生まれ。一橋大学商学部卒業後、第一勧業銀行(現みずほ銀行)入行。ロンドン大学経営学部大学院卒業後、メリル・リンチ社ニューヨーク本社出向。みずほ総研主席研究員、信州大学経済学部教授、法政大学大学院教授などを経て、2022年4月から現職。著書は「下流にならない生き方」「行動ファイナンスの実践」「はじめての金融工学」など多数。

第199回
ギリシャ破綻回避でも払拭されないユーロリスク“とばっちり”の円高がまだまだ終わりそうにない背景
真壁昭夫
10月下旬のEU会議で、ようやくギリシャ救済の合意が成立した。とりあえず、金融市場の参加者はほっと一息ついたところだ。しかし、その背景を見るにつけ、ユーロ問題の“とばっちり”とも言うべき円高には、まだ歯止めがかかりそうにない。
ギリシャ破綻回避でも払拭されないユーロリスク“とばっちり”の円高がまだまだ終わりそうにない背景
第198回
辻褄合わせの「100年安心」をいつまで唱えるのか?支給開始年齢議論が奏でる“年金制度崩壊”の序曲
真壁昭夫
2004年の法改正時に「100年安心」と言われた年金制度が揺らいでいる。足もとで持ち上がった支給開始年齢の引き上げ議論が、いよいよ国民の不安を増幅させているのだ。年金制度改革は、なぜここまで場当たり的に進められてきたのか。
辻褄合わせの「100年安心」をいつまで唱えるのか?支給開始年齢議論が奏でる“年金制度崩壊”の序曲
第197回
ジョブズが世界にもたらした「IT革命」の光と影わがままで、傲慢で、凄まじい美意識は何を生んだか
真壁昭夫
アップルを世界最大のITメーカーに押し上げた、稀代の経営者であるスティーブ・ジョブズが逝った。称賛ばかりが先行するジョブズだが、「やり過ぎた経営者」と批評する向きもある。ジョブズがもたらした「IT革命」の功罪を考える。
ジョブズが世界にもたらした「IT革命」の光と影わがままで、傲慢で、凄まじい美意識は何を生んだか
第196回
欧州ソブリン危機が招く「中国ショック」の現実度新興国へのマネーの流れが“大変調”をきたすとき
真壁昭夫
欧州ソブリン危機が世界経済に波及することを恐れる投資家たちは、新興国から一斉にリスク資産を引き上げ始めた。とりわけ、世界経済の牽引車となる中国経済には、減速懸念が募っている。「中国ショック」は本当に起きるのだろうか。
欧州ソブリン危機が招く「中国ショック」の現実度新興国へのマネーの流れが“大変調”をきたすとき
第195回
割安感が募る欧州株は本当に“買いどき”なのか?ファンド筋が唱え始めた「収益チャンス」の真贋
真壁昭夫
最近、ロンドン在住の著名ファンドマネジャーが出した「欧州株式を買おう」という投資家向け書簡が注目されているという。ソブリン危機で割安感が募っている欧州株は、本当に“買いどき”なのか。その真贋を考えよう。
割安感が募る欧州株は本当に“買いどき”なのか?ファンド筋が唱え始めた「収益チャンス」の真贋
第194回
止まらぬ金価格の上昇を不審に感じる人が急増中一般論では説明できない「金と通貨の恐ろしい事情」
真壁昭夫
なぜこれほど金の価格が上昇し続けているのか――。ここにきて、さすがに多くの人々がこんな疑問を抱くようになってきた。その説明にはいくつかのパターンがあるが、本質を理解するためにも、「金と通貨の恐ろしい事情」を考える必要がある。
止まらぬ金価格の上昇を不審に感じる人が急増中一般論では説明できない「金と通貨の恐ろしい事情」
第193回
いよいよ“世界信用不安”の導火線に火がともる?混迷EUがギリシャの呪縛を解き放つ「最後の手段」
真壁昭夫
ギリシャ危機は、もはや爆発寸前の様相を呈している。その背景には、ギリシャの救済スキームを巡るEU諸国の足並みの悪さがある。EUよ、いい加減に目を覚ませ。こんな状況を続けている場合ではない。この際、抜本的な解決策を提示したい。
いよいよ“世界信用不安”の導火線に火がともる?混迷EUがギリシャの呪縛を解き放つ「最後の手段」
第192回
よもや「民主党最後の政権」になってしまうのか?それでも“どじょう内閣”にエールが送られる理由
真壁昭夫
鉢呂経済産業相の辞任など、野田内閣は発足直後から多くの難題に直面している。「菅首相よりよほどマシ」と、意外な支持率の高さを見せるものの、果たして前内閣と比べて実力はいかほどだろうか。実像と期待の間に横たわる不安を探る。
よもや「民主党最後の政権」になってしまうのか?それでも“どじょう内閣”にエールが送られる理由
第191回
これ以上円高が続けば、日本で働く場所がなくなる?廃業覚悟の経営者も出始めた「産業空洞化」の足音
真壁昭夫
「もう廃業しても仕方ない」ある中小企業の経営者は、こう語って肩を落とした。世間では、未曾有の円高で企業の海外移転が進み、産業の空洞化が起きるという懸念が指摘されている。こうした不安は、案外早く現実のものとなるかもしれない。
これ以上円高が続けば、日本で働く場所がなくなる?廃業覚悟の経営者も出始めた「産業空洞化」の足音
第190回
金価格の高騰が暗示する「世界通貨制度の崩壊」政治はスタグフレーションの脅威を払拭できるか
真壁昭夫
足もとで、いよいよ金価格の高騰が顕著になっている。その背景には、ドルの信任が著しく低下していることがある。つまり、世界の通貨制度が根本から揺らいでいるのだ。米国経済が揺らぎ続けることのリスクを、金価格は暗示しているのだ。
金価格の高騰が暗示する「世界通貨制度の崩壊」政治はスタグフレーションの脅威を払拭できるか
第189回
世界大恐慌とソブリン危機の「不気味な符合」小手先の弥縫策が欧米リスクを加速させる可能性
真壁昭夫
欧米の財政危機に端を発する世界的な金融不安について、「1930年代の世界大恐慌時と状況が似ている」と指摘する専門家が増え始めた。最大の共通点は、政府・金融当局による小手先の弥縫策が、かえって危機を高めてしまいかねないことだ。
世界大恐慌とソブリン危機の「不気味な符合」小手先の弥縫策が欧米リスクを加速させる可能性
第188回
これは金融危機というよりも“政治危機”だ!世界の安定を目指して政治に求めたい「2つのこと」
真壁昭夫
米国債の格付け引き下げやフランスにまで飛び火しようとしている欧州のソブリンリスク。不安が募る金融市場は、大混乱を起こしている。この混乱の背景には、主要国のリーダーシップの欠如がある。これは金融危機ではなく政治危機だ。
これは金融危機というよりも“政治危機”だ!世界の安定を目指して政治に求めたい「2つのこと」
第187回
世界が足を踏み入れた“円高未体験ゾーン”の行方投機筋が「ドル売り・円買い」を決して止めない理由
真壁昭夫
欧州のソブリンリスクや米国の景気悪化懸念が嫌気され、円への資金流入が止まらない。米国債格下げの発表がトドメとなり、円高はいよいよ「未体験ゾーン」へと突入しつつある。投機筋の本音を聞くと、現状は容易に変わりそうにない。
世界が足を踏み入れた“円高未体験ゾーン”の行方投機筋が「ドル売り・円買い」を決して止めない理由
第186回
国が破綻するどころか、むしろ再建がスムーズに?ソブリン危機で恐怖が一人歩きした「デフォルト」の真実
真壁昭夫
今回の欧米のソブリン危機で「デフォルト」という言葉が一人歩きしたため、人々の不安は否が応でも高まった。しかし、デフォルトとはそれほど恐ろしいものなのか? 過去を振り返れば、むしろ国の再建が早まったケースも多い。
国が破綻するどころか、むしろ再建がスムーズに?ソブリン危機で恐怖が一人歩きした「デフォルト」の真実
第185回
世界経済を覆う“暗澹たる不安”を解消できるか?「金融危機連鎖」のメカニズムと封じ込め作戦の限界
真壁昭夫
欧米のデフォルト騒動と、それに伴う金融危機不安に鑑み、G20金融安定理事会は、世界の大手金融機関に対する規制強化を決めた。しかし、「金融危機連鎖」のメカニズムと封じ込め対策の限界を考えると、各国の取り組みには課題が多そうだ。
世界経済を覆う“暗澹たる不安”を解消できるか?「金融危機連鎖」のメカニズムと封じ込め作戦の限界
第184回
正直、考えたくない「世界同時国債デフォルト」の可能性ワースト・シナリオを招きかねない欧米諸国の台所事情
真壁昭夫
欧米諸国で国債デフォルト不安が噴出している。もはやこれは、各国の債務返済能力の問題ではない。金融危機以降の“ツケ”が、世界的に表面化しているのだ。本来は考えたくもないことが、「世界同時国債デフォルト」の可能性を分析しよう。
正直、考えたくない「世界同時国債デフォルト」の可能性ワースト・シナリオを招きかねない欧米諸国の台所事情
第183回
ヒステリックに糾弾するだけでは政治は変わらない!ラッセルの民主主義論から考える「国民自身の過ち」
真壁昭夫
原発の安全宣言から一転、ストレステストの実施を決めるなど、最近の菅政権の言動は国民の理解を越えている。しかし、政治を糾弾するだけでは何も始まらない。なぜこんな政治になるのか突き詰めて考えると、「国民自身の過ち」が見えてくる。
ヒステリックに糾弾するだけでは政治は変わらない!ラッセルの民主主義論から考える「国民自身の過ち」
第182回
東電の株主総会はなぜあんな結果に終わったのか?“日本株式会社”を支え続ける「優しい仲間意識」の罪
真壁昭夫
東京電力の株主総会の結果を見て、多くの国民は不満を募らせている。天災とは言え、原発事故が拡大した責任の所在は結局曖昧なままだ。我々が「株主総会がまともに機能していない」と感じた背景には、日本企業のどんな体質があるだろうか。
東電の株主総会はなぜあんな結果に終わったのか?“日本株式会社”を支え続ける「優しい仲間意識」の罪
第181回
行動経済学から見えてくる“政治混乱”の危険な実態「近視眼的な損失回避行動」で大損失を被った日本人
真壁昭夫
足もとの政治混乱を行動経済学の観点から分析すると、それを招いたのは、結局国民自身の「近視眼的な損失回避行動」と言える。民主主義は万能ではなく、限界がある。あまりにも同じ過ちを繰り返すと、国そのものが沈みかねない。
行動経済学から見えてくる“政治混乱”の危険な実態「近視眼的な損失回避行動」で大損失を被った日本人
第180回
広まる「米国デフォルト観測」は杞憂か、的中か?“ひょうたんから駒”で世界恐慌が再来する可能性
真壁昭夫
米国は5月時点で、国債発行枠を使い果たしてしまった。政府は議会に対して上限の引き上げを要請しているが、財政赤字を問題視する議会の反発は根強い。万一資金繰りが行き詰まれば、米国のデフォルトや世界恐慌の再来が現実味を帯びてくる。
広まる「米国デフォルト観測」は杞憂か、的中か?“ひょうたんから駒”で世界恐慌が再来する可能性
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