井手ゆきえ
第185回
不景気だと健康が気になる 特に胃と頭にくるらしい
悪夢のリーマンショックから景気回復までの間(2008年9月~11年12月)、米国民はインターネットにかじりついて健康情報をむさぼっていたようだ。サンディエゴ州立大学とサンタフェ研究所の共同研究から。

第184回
少子対策にスポーツの熱狂?2020年前後の出生率上昇に期待
先週に続き、「英国医学雑誌(BMJ)」の2013年クリスマス特別号に掲載されたユニークな1本を。少子化で深刻さを増す日本社会に一筋の光明をもたらす、かもしれない。

第183回
1日1個のリンゴで医者いらず 日本なら2分の1個でOKです
毎年、クリスマスシーズンになるとユニークな論文で楽しませてくれる「英国医学雑誌(BMJ)」。時期はずれたが、英オックスフォード大学の研究者らによる1本をご紹介する。発端は「1日1個のリンゴで医者いらず」というウェールズ地方に古くから伝わることわざは本当か?というもの。

第182回
白米onlyより玄米+豆を 世界糖尿病学会の報告から
年末年始の暴飲暴食の影響が残っている皆さん──特に2型糖尿病or予備軍の方は意識して健康的な食習慣に戻しましょう。昨年末に開催された世界糖尿病学会から食に関する話題を。

第181回
ビタミンDに脳保護効果!?冬場は食事やサプリで補完を
近年、骨保護作用のみならず、うつ病や精神疾患の抑制、心疾患の発症予防など、いくつかの作用が報告されている「ビタミンD」。本稿でも紹介してきたが、2013年末、これに「脳保護」が加わった。米ケンタッキー大学の研究者らの報告から。

第180回
眠れない、疲れがとれない…特定の症状が死亡リスクに
厚生労働省の健康情報サイトによれば、日本人の5人に1人が何かしら「不眠の悩み」を抱えているらしい。「早朝に目が覚める」「夜中に頻繁に起きる」など症状はさまざま。しかし、なかでも特に危険な症状があるようだ。

第179回
20歳以降の10kg増に注意 今が適正体重でも糖尿病リスク
20歳以降に10キログラム以上太ると、糖尿病の発症リスクが3倍になるようだ。東京大学は公衆衛生学教室の報告から。調査対象は、36~55歳の日本人男女1万3700人で、このうち、男性が2962人だった。健康診断の数値を5年追跡し、その間の糖尿病発症率と体重変化の関係を分析している。

第178回
バイリンガルで認知症発症予防 なんとか5年はかせげるか?
母語にプラス、1言語以上を話す能力がある人は万が一、認知症を発症しても進行が遅いようだ。米国神経学会誌に掲載された調査結果から。実は認知症発症に絡む危険因子の一つに「低教育水準」がある。

第177回
良心も日内変動するようだ 疑惑は朝に問いただすこと
日内変動、という言葉がある。体温や血圧、病気の症状が1日の中で時間とともに変化することを指す。例えば、体温は明け方から上昇し始め、昼から夕方にかけて高めに維持された後、入眠準備のため徐々に下がっていく。

第176回
ついでに心臓の健康も?インフルエンザワクチンの効用
インフルエンザシーズン突入である。集団感染の報告もぽつぽつ出てきた。ただ一般にインフルエンザの流行は1月上旬~3月上旬が中心。ワクチン接種の効果が出るまでには2~3週間必要なので、12月中旬までに予防接種を受けるといい。効果は5カ月ほど持続する。

第175回
雷鳴頭痛と首曲げが鍵 クモ膜下出血を表す痛みとは
脳卒中の約1割を占める「クモ膜下出血(SAH)」は、中高年期の突然死要因の一つ。「今までに経験したことがないほどの頭痛」を伴うといわれているが、実際に救急外来を受診する急性頭痛のうち、SAHは数%にすぎない。

第174回
運動が脳トレになる理由(わけ) 神経栄養因子が増加
秋のランニングシーズンなので運動に関する話題を。有酸素運動が心身に好影響することは様々な研究で確認されている。脳への影響もそのひとつ。ただ、肝心要の「どんなメカニズムで脳の健康によいのか」が今ひとつ解明されていなかった。しかし、どうやらその一部が明らかになりつつある。

第173回
抗がん剤の延命効果を超える?がんの特効薬は配偶者、かも
先日、米ハーバード大学の研究グループによる調査結果が、がん専門誌(オンライン版)に載った。配偶者の有無によって、死亡率や治療に差が生じるか? という興味深いもの。果たしてその結果は……。

第172回
PCI後はキチンと服薬を 自己判断の中止は大きなリスク
目先を変えて「二次予防」に関するデータを一つ。二次予防とは、すでに発症している病気の早期発見や重症化、合併症の予防を指す言葉。例えば、急性心筋梗塞から生還した後に処方される「血液サラサラ」薬も二次予防が目的だ。

第171回
発症リスクを上げる? 下げる? 冬場のうつと甘いモノの関係
天高く馬肥ゆる……ではないが、秋から冬に過食傾向に陥る方は案外多いのではないだろうか。健康的な食欲ならまだし、どか食いを繰り返し、さらに「気分の落ち込み」が加わるようなら、季節性のうつかもしれない。

第170回
衛生的な都市化がリスク?アルツハイマーは先進国病か
衛生的な高所得国という環境はアルツハイマー病(AD)の発症リスクになる──。先月、英国の公衆衛生学専門誌にこんな研究報告が載った。ケンブリッジ大学の研究から。

第169回
果物ジュースはかえって裏目!?糖尿病予防なら丸ごと果物
野菜と果物は体によいが、食べるのが面倒──なので果汁飲料を愛用する諸兄も多いだろう。ところが、これが裏目に出るらしい。8月、英国の医学誌「BMJ(オンライン版)」に掲載された米ハーバード公衆衛生大学院の研究グループの報告から。

第168回
AGA治療薬で前立腺がん予防?ただし、高悪性度の病変は上昇
医師処方の男性型脱毛症(AGA)治療薬の「フィナステリド」。男性ホルモンを、毛根を弱らせるジヒドロテストテロンへと変換する酵素の働きを阻害する薬だ。薄毛予防ばかりか前立腺がんの発症予防効果もあるらしい。

第167回
9月21日は「世界アルツハイマーデー」あなたの若年性認知症リスクは?
毎年、9月21日は「世界アルツハイマーデー」である。アルツハイマー病や認知症は、高齢者の疾患という認識が強いが、近年65歳未満で発症する「若年性認知症」が注目されている。国内の若年性認知症患者数は約3万8000人、推定発症年齢平均は、51歳前後(2009年の厚生労働省調査)だった。

第166回
大豆で大腸がんを予防!?発がんにつながる異常を制御
男女共に、増加している大腸がん。食習慣の変化が背景にあるとされ、予防効果が期待できる食物繊維豊富な和食への回帰がいわれている。また先ごろ、和食の代表的な食材である「大豆」に含まれるゲニステインは大腸がんの発生を予防する、という米イリノイ大学の研究結果が専門誌に掲載された。
