山崎 元

山崎 元

経済評論家

やまざき・はじめ/1958年、北海道生まれ。東京大学経済学部卒業。現在、楽天証券経済研究所客員研究員。株式会社マイベンチマーク代表取締役。東京大学を卒業後、三菱商事に入社。野村投信、住友生命、住友信託、メリルリンチ証券、パリバ証券、山一証券、明治生命、UFJ総研など、計12回の転職を経験。コンサルタントとして資産運用分野を専門に手掛けるほか、経済解説や資産運用を中心に、メディア出演、執筆、講演会、各種委員会委員等を務めた。2024年1月1日、永眠。

第127回
ゴールドマン事件から投資家が考えるべきこと
山崎 元
ゴールドマン・サックスが米証券取引委員会の訴追対象となった。これをゴールドマン事件と呼ぶならば、その最大の教訓は、投資家は自分が完全に分析できる自信のない仕組み商品については、売り手を信用してはならないということだ。
ゴールドマン事件から投資家が考えるべきこと
第125回
財務省権力の復活と拡大
山崎 元
優れた運用ノウハウは(確実に儲かる情報も)、その持ち主がそれを使って収益を上げることができ、競争のすえには、結局持ち主だけが価値を手にする点で、地代(レント)と同じ経済的性質を持っている。
財務省権力の復活と拡大
第126回
たちあがれ日本、『結党宣言』から何を読むか
山崎 元
平沼氏、与謝野氏らを中心とする新党「たちあがれ日本」が誕生した。ある報道に「小さく生んで、大きく育てる」との与謝野氏の抱負が載っていたが、思わず、随分な高齢出産だと思ってしまった。多くのメディアもそれは感じているようだ。
たちあがれ日本、『結党宣言』から何を読むか
第124回
運用ノウハウと土地の共通点
山崎 元
優れた運用ノウハウは(確実に儲かる情報も)、その持ち主がそれを使って収益を上げることができ、競争のすえには、結局持ち主だけが価値を手にする点で、地代(レント)と同じ経済的性質を持っている。
運用ノウハウと土地の共通点
第125回
郵貯の限度額引き上げで何が起こるか
山崎 元
民主党政権が目指す日本郵政の事業見直しの中で、郵便貯金の限度額が一人当たり2000万円に引き上げられることが決定した。このことで何が起こるか考えてみると、日本郵政の問題が、時間の経過とともに、悪い方向に複雑化していることがよくわかる。
郵貯の限度額引き上げで何が起こるか
第123回
新しい商品指数先物取引に期待する
山崎 元
3月23日に東京工業品取引所で新しい商品指数の先物取引がスタートした。愛称は「TOCOM NEXT(トコム・ネクスト)」だ。日経・東工取商品指数の先物取引で、この指数は、東京工業品取引所の上場商品から計算される。
新しい商品指数先物取引に期待する
第124回
「日本版国家ファンド」を空想する
山崎 元
筆者は、日本が国家ファンド的な資産運用を行うことに対して反対だ。しかし当たり前だが、世の中が全て筆者の意見の通りに動くわけではない。今回は、日本版国家ファンドについて、何が許せて、何は許せないか事前に考えておきたい。
「日本版国家ファンド」を空想する
第122回
日本の成長戦略と株式投資
山崎 元
日系企業の収益が振るわない理由を韓国と比較すると、自動車、鉄鋼、携帯電話、電力といった大分野で、いずれも日本のほうが市場が大きいのに、企業1社当たりの市場規模で見ると韓国のほうが大きい。
日本の成長戦略と株式投資
第123回
公的年金運用の何が問題なのか?
山崎 元
約120兆円に及ぶ公的年金の積立金運用をどうするべきかが宙に浮いている。メディアは原口総務相を積極運用派、長妻厚労相を安全運用派と色分けするが、読者の多くは何が問題なのか訳が分からないだろう。筆者が重要な論点に絞って説明したい。
公的年金運用の何が問題なのか?
第121回
期待リターンのつくり方・使い方は難しい
山崎 元
個人のおカネの運用でも巨額の年金基金の運用でも、おカネの運用計画を考える場合、将来の株式や債券のリターン(収益率)について考えなければならない。
期待リターンのつくり方・使い方は難しい
第122回
官民一体の海外ビジネス受注期待を怪しむ
山崎 元
韓国やロシアなどが国外で官民一体の受注攻勢を仕掛ける中、日本でも政府関与の強化を暗に求める声が増えている。しかし筆者は、海外案件について、政府は大いに気を遣うべきだとしても、お金は一円も使うべきではないと考えている。
官民一体の海外ビジネス受注期待を怪しむ
第120回
対等合併の呪
山崎 元
キリンホールディングスとサントリーの経営統合が破談になったのは、残念だった。元気な企業同士だし、どちらも魅力的な製品を持っているので、統合会社が将来出す製品を見てみたかった。しかし、実際に両社の統合が行われた場合、どんな経営体制になったのかと考えてみると、本当にこの経営統合がよい経営戦略だったのかどうかについて自信がなくなる。それは、統合交渉を発表する際に「対等の精神」が強調されていたからだ。
対等合併の呪
第121回
上場企業は安定株主に甘えるな
山崎 元
金融庁は現在、株式持ち合いに関する情報開示拡大を企業に求める案を公表中だ。良い機会なので、この問題を考察したい。筆者は、持ち合いは原則禁止か持ち合い相当分の株式の議決権を停止することで経営者の甘えを防止できると思う。
上場企業は安定株主に甘えるな
第119回
成長のための資産運用の落とし穴
山崎 元
リスクを取った資金も含めて、資金が民間のビジネスに潤沢に供給されるようになると、経済成長にプラスに働くだろう。この理屈はなんとなく正しそうな気がする。
成長のための資産運用の落とし穴
第120回
単行本の無料ダウンロードの試みと出版の今後
山崎 元
出版の今後を占う上で、非常に興味深い実験が始まる。ライフネット生命の岩瀬副社長の著書(文藝春秋社刊)が期間限定で無料ダウンロードできるようになる。電子書籍の普及も考え合わせると、著者の側に面白い時代になってきた。
単行本の無料ダウンロードの試みと出版の今後
第118回
金融マンの肉食系・草食系
山崎 元
先日、ある資金の運用を検討する委員会でなかなか難しい問題に出合った。あるファンドの運用を監査する会計士が、保有する債券に対して、「売買目的」と「満期保有目的」の二つの判断が共存することは矛盾だという。これには困ってしまった。
金融マンの肉食系・草食系
第119回
「財源」に浮き足立つ民主党政権への心配
山崎 元
民主党政権の支持率が、見慣れたペースで落ち込んでいる。ツー・トップは個人の「財源」問題でかんじがらめ、期待の菅財務大臣は財務省に取りこまれてしまった印象だ。このままでは、国民は政治自体を丸ごと見放しかねない。
「財源」に浮き足立つ民主党政権への心配
第117回
投資判断としての半分売却
山崎 元
先日、ある資金の運用を検討する委員会でなかなか難しい問題に出合った。あるファンドの運用を監査する会計士が、保有する債券に対して、「売買目的」と「満期保有目的」の二つの判断が共存することは矛盾だというのだ。これには困ってしまった。
投資判断としての半分売却
第118回
キリン、サントリー破談と「対等」の罠
山崎 元
キリンとサントリー、新生銀行とあおぞら銀行。経営統合破談が報じられた二つの案件は共に対等合併を目指していた点で、交渉には多難が予想されていた。そもそも「経営統合」という言葉からして望み薄と見るべきなのだろう。
キリン、サントリー破談と「対等」の罠
第116回
老後のお金と生活設計の考え方
山崎 元
退職後の備えがどれだけ必要かを具体的に答えるのは難しい。よくあるアプローチは、どんな老後にしたいのか、その答えを基に「キャッシュフロー表」を作成するものだ。ただ、いくつか注意点がある。
老後のお金と生活設計の考え方
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