2012.11.15
非連続の中の連続(3)イノベーションは「いまそこにある」ニーズをとらえる
アップルほど、「(技術的に)できる」と「(顧客が必ず)する」のギャップに敏感な会社はない。iPodやiPhoneなどは、顧客から見ればそそられる製品であり非連続性なものであるが、その中においても連続性を隣り合わせに置いている。アップルの連続…
一橋ビジネススクール教授
一橋ビジネススクール教授。
1964年東京生まれ。専攻は競争戦略。企業が持続的な競争優位を構築する論理について研究している。1989年一橋大学大学院商学研究科修士課程修了。一橋大学商学部助教授および同イノベーション研究センター助教授などを経て、2010年より現職。
『ストーリーとしての競争戦略』(東洋経済新報社)など著書多数。「楠木建の頭の中」(https://lounge.dmm.com/detail/2069/)というオンライン・コミュニティを運営している。
2012.11.15
アップルほど、「(技術的に)できる」と「(顧客が必ず)する」のギャップに敏感な会社はない。iPodやiPhoneなどは、顧客から見ればそそられる製品であり非連続性なものであるが、その中においても連続性を隣り合わせに置いている。アップルの連続…
2012.11.8
あらゆるイノベーションは非連続性と連続性の組み合わせでできている。この組み合わせをどう作るかというのが、イノベーションの成否の決め手となるのだ。アマゾンがどのようにこの組み合わせを作り上げたのか、を解説する。
2012.11.1
新しいことが次から次へと生まれる「ICT業界」で非連続性を組み込むのは挑戦的な仕事であるには違いないが、相対的にはイノベーションの機会が豊富にあるように見える。そのなかでアマゾンが、無数の企業から生き残ったのはなぜかを解説する。
2012.10.25
「なぜそうした優れた戦略を誰も思いつかなかったのか」、これが戦略イノベーションのもっとも本質的な問いだ。サウスウェスト航空の事例で「なぜ思いつかなかったのか」を考えてみる。
2012.10.18
「イノベーションが重要だ!」と巷で言われるが、イノベーションとは単に「新しいことをやる」ということではない。進歩とはまったく異なる概念なのだ。
2012.10.11
GPTW(Great Place To Work)インスティテュートでは、従業員の声を反映して、「働きがいのある会社」のランキングを作っている。筆者が考える「よい会社」の基準、「戦略が優れた会社」と一致する企業が多いのはなぜか。
2012.10.4
「GPTW(Great Place To Work)インスティテュート」が実施している「働きがいのある会社」ランキングは、従業員の声を反映させた「よい会社ランキング」だ。どのような会社がランキングされているのか見てみよう。
2012.9.27
日本航空の再生には、異例中の異例だった救済措置があった。公的資金導入と債権放棄の同時実施は、はたして正しい判断だったのか。経営破綻は麻薬になるのだと筆者は話す。
2012.9.20
日本航空の空前の「V字回復」。更生法適用からわずか14か月というスピード再生だった。その陰にあったのは、大胆な意思決定や経営努力があったことは言うまでもない。ただ、「最高益」をたたきだしたのには、ほかにも理由がある。
2012.9.13
「離婚はクセになる」という説がある。離婚を繰り返すと、結婚するより楽になるらしい。アメリカの航空業界の経営破綻もそれに似ているのではないかと、筆者は語る。むしろ、経営破綻はデトックスしているようなものだ。
2012.9.6
ロンドン・オリンピックを見ると、日本のスポーツはポジショニングから能力ベースの戦略に移行していいのではと筆者はいう。ビジネスでも、ベンチャー企業等の新興業界は、ポジショニング思考の戦略になるが、企業や業界が成熟すると、ポジショニン…
2012.8.30
さて、問題です。オリンピックの成績上位20か国の中で、ある切り口に注目すると、日本が20か国中ナンバー1になります。さて、日本は何のナンバー1でしょうか?
2012.8.23
「よい会社」とは誰に聞けばいいのか。社会か、顧客か、株主か、はたまた従業員か。回答者がどのくらい企業に関与しているのか、関与する範囲と時間幅を基に、誰が「よい会社」を選べばよいのかを語る。
2012.8.9
一口に「よい会社」といっても、いろいろな切り口がある。営業利益率など基準が一定なものもあれば、回答者の評価を集計した意識調査もあり、だれが、どのような基準で、「よい会社」を定義するのか、それには様々な方法がある。
2012.8.2
勉強を継続的・主体的・自発的につづけるためには、面白いと思ったことから始めること、そして、自分で面白いと思うツボを発見することが重要だ。その面白さを発見するには、論理化が必要だということも忘れてはいけない。知識の背後にある論理をつ…
2012.7.26
なにかを継続的にする場合、それをする意味を探してしまうことがある。勉強をしなくちゃとか、運動をしなくちゃという場合、勉強する理由や、運動する意味を見出して無理やりつづけようとするが、すぐに挫折する。しかし、面白いと思えば勉強さえ苦…
2012.7.19
筆者が抱える私的な問題、H&D(ハゲ&デブ)。「攻撃は最大の防御」というが、弱点や制約を抱えると、つい防御に出てしまう。H(ハゲ)には育毛剤だが、継続的防御にはコストがかさむ。D(デブ)にはダイエットだが、心理的コストが甚大だ。さて、…
2012.7.12
「攻撃は最大の防御」は、昔からよく聞く格言ではあるが、その背後にあるロジックは何だろう。筆者の極私的な体験をとおして説明する。その1では、筆者が十数年来直面しているH&D(ハゲ&デブ)問題を取りあげた。この切実な悩みをどう乗り越えた…
2012.7.5
「大学生が選んだ就職人気企業ランキング」に情報的価値はほとんどない。ランクインされる企業は、仕事の経験がない大学生でも知っているし、所謂そそられる企業だ。いったい「よい就職先」にはどのような定義があるのだろう。
2012.6.28
「最近の若い部下は草食系だ」と管理職世代の声が聞こえる。しかし草食系なのは、なにも若者だけではないのだ。ある外食企業のパートタイム従業員は、仕事に燃える肉食系だ。アイデアをバンバンだして、ガンガン実行にうつす。草食系の若者たちを、…
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