2017.4.19
“有言実行の近江商人”が追い続けた壮大な夢
昭和58年、幸一は京都商工会議所会頭に就任。京都のため全力を尽くすことになる。一方、社長職は長男の能交に譲って会長となり、その後も東奔西走の日々を過ごす。ところが平成9年、心筋梗塞が突如彼を襲った。ワコール創業者・塚本幸一の本格評伝…
作家
2017.4.19
昭和58年、幸一は京都商工会議所会頭に就任。京都のため全力を尽くすことになる。一方、社長職は長男の能交に譲って会長となり、その後も東奔西走の日々を過ごす。ところが平成9年、心筋梗塞が突如彼を襲った。ワコール創業者・塚本幸一の本格評伝…
2017.4.12
蜷川府政と戦っている頃、本業ではノーブラ運動や安売り業者の台頭による危機が訪れていた。幸一は驚くべき手法でそれらを乗り越える。そして昭和52年、突如「社長退任宣言」をして周囲を驚かせた。果たしてその狙いは? ワコール創業者・塚本幸一…
2017.4.5
国内トップブランドの地位を確立するなかで、幸一の交友関係は飛躍的に広がっていった。その人脈を活かし1970年の万博ではリッカーミシンと共同でパビリオンを出展。万博をめぐる交渉の中で彼は政治活動に目覚めていく。ワコール創業者・塚本幸一の…
2017.3.29
創立15周年を機に幸一は「世界のワコールを目指す」ことを宣言。その実現に向け、昭和41年には年商100億円突破の経営計画を発表する。新本社ビルも竣工し順風満帆と思われたとき、販売部門トップである専務の奥忠三が急死する。ワコール創業者・塚…
2017.3.22
昭和39年秋ついにワコールは上場を果たす。初値180円とほろ苦いスタートだったが、この時期に上場できたことは以後の旺盛な資金需要を考えると最適な選択と言えた。そして同年11月には創立15周年記念パーティが盛大に開かれる。ワコール創業者・塚…
2017.3.15
相互信頼の経営で労組問題の危機を乗り越えた幸一が、次なる目標としたのは株式上場であった。上場の準備をスピーディかつ周到に進めるなか、東京進出の拠点となる新ビル購入の話が持ちあがる。その購入には上場の成否もかかっていた。ワコール創業…
2017.3.8
泥沼化する組合問題で憔悴しきった幸一は、ある日、出光興産創業者・出光佐三の講演会を聞く。その内容に感動した彼は、自らの経営方針を大きく変えることを決意する。こうして生まれたのがワコールの躍進を支えた「信頼の経営」であった。ワコール…
2017.3.1
創業10周年を迎えた昭和34年、ワコールは西大路に本社ビルを新築。大きな話題となり、幸一は“ブラジャーでビルを建てた近江商人”として雑誌にも取り上げられた。しかし思いもよらぬ危機が訪れる。当時、日本中を席巻した組合運動である。ワコール…
2017.2.22
社業が順調になるに連れ、幸一の夜の遊びも盛んになっていく。そんななかで迎えた昭和32年は、和江商事にとって転機の年となった。大幅な増資、大胆な組織改編、そして社名をついに「ワコール」と改めたのである。ワコール創業者・塚本幸一の本格評…
2017.2.15
昭和29年、幸一は京都の洋品業界の社長たちと「四太郎会」という会を始める。そのメンバーの紹介で幸一は一人の女性と出会った。彼女こそワコール生え抜きデザイナー第1号であり、第三の女傑とも言える下田満智子であった。ワコール創業者・塚本幸…
2017.2.8
2ヵ月半の欧米視察で幸一は世界の下着市場の現況を知る。それを参考に新たな商品開発を進めるなか朗報が飛びこんできた。名門百貨店・三越との取引が決まったのだ。その陰には東京出張所長・川口郁雄の涙ぐましい努力があった。ワコール創業者・塚…
2017.2.1
勇躍、欧米視察に旅立った幸一は、最初の訪問国アメリカに到着する。しかし、それは混迷の旅の始まりでもあった。通訳として同行した秘書嬢の奔放な行動に振り回されることになったのだ。ワコール創業者・塚本幸一の本格評伝「ブラジャーで天下を取…
2017.1.25
会社を国内で成功軌道に乗せた幸一は、次に世界へと目を向け始める。そのためには現地の状況を知る必要があるとして、幸一は欧米への視察旅行を企てた。海外渡航が自由化されるよりはるか以前の昭和31年のことである。それは命がけの旅でもあった。…
2017.1.18
業績の成長とともに和江商事では大卒採用を開始する。この頃の入社組が後の飛躍を支えることとなる。一方、急増する社員たちの行動規範として、幸一は「ファイト十則」を定める。それはあの「電通鬼十則」を模倣したものだった。ワコール創業者・塚…
2017.1.11
売上も伸び順風満帆に見えた和江商事の経営だが、幸一は大きな不安を抱えていた。女性下着という新市場で勝ち続けるために不可欠な「新商品の研究開発力」についてである。その解決のため幸一は一人の男をスカウトする。ワコール創業者・塚本幸一の…
2016.12.28
下着ブームの到来と積極的な宣伝プロモーション戦略により和江商事は急成長を果たす。そんなとき彗星のように一人の下着デザイナーが登場した。鴨居羊子──塚本のライバルとなるこの女性は、破天荒な言動で一躍時代の寵児となる。ワコール創業者・…
2016.12.21
昭和30年代に入ると「下着ブーム」が巻き起こる。和江商事はこの波に乗って大きく成長していった。その原動力となったのが女性誌への出広を軸とする圧倒的な宣伝プロモーション戦略であった。ワコール創業者・塚本幸一の本格評伝「ブラジャーで天下…
2016.12.14
日本ラバブルと独占販売契約を締結した矢先、今度はエクスキュージットフォーム・ブラジャー社という巨大外資が日本に上陸した。強敵2社を向こうに回し、巧みに和江商事のポジションを高める幸一の戦略とは!? ワコール創業者・塚本幸一の本格評伝…
2016.12.7
業績がようやく順調になってきた昭和28年、和江商事に強烈なライバルが登場する。アメリカの大手下着メーカーであるラバブル・ブラジャー社が、日本に進出してきたのである。資金力でも技術力でも足元にも及ばない強敵との戦いに幸一は知略の限りを…
2016.11.30
東京進出に苦闘していた昭和27年、幸一は後の人生に極めて重要な影響を及ぼす人物と出会う。茶道裏千家の若宗匠・千宗興である。後年、驚異的とも言える人脈を築く幸一だが、そのきっかけはこの出会いから生まれた。ワコール創業者・塚本幸一の本格…
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