村上 浩
中国の地を這う現実を伝え続けるルポライターの著者が選んだ行き先は、途方もなく広い中国の“さいはて”。本書『さいはての中国』 に登場するのは、発展著しい深センのネトゲ廃人、広州のアフリカ人街、内モンゴルのゴーストタウンや北米の「反日」華人組織などという、旅行者やビジネスマンはもちろん、大手メディアも近づかないような場所ばかり。大金を積まれても行きたくないような所へ軽快に潜り込み、現場の声を拾い上げ、世界の広大さを突きつけてくる。

第80回
最近まで多くの歴史家が、産業革命による大量生産能力の実現が19世紀末に百貨店を誕生させ、店舗ディスプレイの過剰な芸術性をもたらしたと説明してきた。しかし、時系列で事実をつぶさに見つめてみれば……

第53回
社会人であれば職場の平均年齢、業界の平均年収、子どもであれば、平均点、平均身長…というように、「平均」や「標準」を根拠にした考え方にどっぷりとつかっている人が少なくない。そのため、多くの可能性が見過ごされてしまっているのか気になるのではないか。本書は企業の事例を交えながら、平均思考から抜け出すための方法を紹介している。

第51回
ダイエットをするとき、脂肪の摂取を控えるべきだと訴えるものもあれば、脂肪は好きなだけ摂ってよいというものもある。また、三食を規則正しく食べることを推奨する方法もあれば、一日一食の方がより健康的なのだと謳うものもある。では、私たちはどのダイエットを実践していけばいいのか。

第49回
インターネットやGPSという現代の生活には不可欠なものから戦場の最先端で活躍するドローンや生物兵器まで、米国の世界最強の軍事科学集団がその誕生に関わった技術は、実際に世界を大きく変えてきた。では世界最強の軍事科学集団とはいったいどんな組織なのか?

第10回
ハコフグ帽子と白衣のいでたちに、甲高い声と大きなジェスチャーで魚の素晴らしさを伝え続けるさかなクンの自叙伝。本書には、本当に何かを好きになることの苦しさ、そして、それ以上の楽しさが凝縮されている。

第8回
2003年4月、北海道むかわ町穂別である発見があった。それから10年以上が経過した2013年7月17日、北海道大学のプレスリリースで日本初の恐竜全身骨格の発掘が世間に伝えられた。公表までの10年間研究者たちは何をしていたのか、本書は、発掘の過程をドラマ仕立てで伝えてくれる。
