藤江直人
W杯で強敵コロンビア代表を2‐1で撃破した日本。白星を挙げる先陣役を務めたのは、トップ下の香川真司。獲得したPKを冷静沈着に決めてW杯初ゴールをゲット。香川の復活劇の舞台裏には、強い心を得るために唱え続けた「ある言葉」があった。

サッカー日本代表が日本時間19日午後9時、コロンビア代表との初戦を迎える。キャプテンを託されたのは、フィールドプレーヤー最年長34歳のMF長谷部誠だ。実に5人の代表監督の下でキャプテンマークを務める「生粋のチームリーダー」である。

W杯が開幕。19日に強敵コロンビアとのグループリーグ初戦を迎える日本代表は、いかにして戦うべきか。12日のパラグアイ戦でFW岡崎慎司が見せた献身的かつ泥臭いパフォーマンスが、グループリーグでの勝ち点獲得へのヒントを示している。

長友佑都が、W杯ロシア大会の日本代表ベテラン陣の中で、充実感を漂わせている。無名選手からインテルで活躍する世界的な選手にまで成り上がった長友のサッカー人生には、国境や文化を超えた「愛される力」が働いている。

W杯日本代表メンバー23人が決まった。西野朗新監督が選んだ顔ぶれは経験と実績が重視され、「サプライズ」はゼロだった。平均年齢が過去最高の28.17歳のチーム編成には、日本サッカー界が迎えるだろう未曾有の危機が反映されている。

槙野智章はこれまでサッカー日本代表に選ばれながら、肝心のW杯では代表落ちをするなど、どん底を味わってきた。しかし、ハリルホジッチ前監督が就任すると日本代表候補として招集されると、大量のダメ出しを受けるなど期待は高まっていた。

ワールドカップ・ロシア大会で日本代表として注目を集める1人が本田圭佑だ。31歳のベテランは、幾度となく放ってきた「ビッグマウス」を介して退路を断ち、プレッシャーに身をさらすことで、波瀾万丈に富んだサッカー人生を突っ走ってきた。

スペインの名門FCバルセロナのアンドレス・イニエスタが、J1ヴィッセル神戸に加入することが決まった。年俸32億5000万円の3年契約とも言われるが、2017年度に赤字を計上したヴィッセルは、どのようにしてビッグマネーをまかなうのか。

RIZAPグループが湘南ベルマーレの経営権を取得し、10億円の資本投資と2020年までのタイトル獲得などへ「コミット」した。RIZAPが親会社を持たない市民クラブのベルマーレを買収した背景には、ベルマーレの「育成組織」の存在があった。

日本代表監督を電撃解任されたハリルホジッチ氏が4月27日、記者会見に臨んだ。予定されていた1時間を大幅に超える、主観が散りばめられた独演会から伝わってきたのは、ハリルホジッチ氏を異例の行動に駆り立てた3つの理由と、選手たちへ今もなお抱く深い愛情だった。

日本代表監督を電撃解任されたハリルホジッチ氏(65)の記者会見が、4月27日午後4時から東京・千代田区の日本記者クラブで行われる。日本サッカー協会会長が日本代表監督の去就にタッチするのはこれで3度目だが、今回は過去の2回とは大きな違いがある。

W杯ロシア大会に臨むサッカー日本代表が激震に見舞われた。日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、日本を6大会連続6度目のワールドカップ出場に導いたハリルホジッチ監督との契約を解除、後任監督にはJFAの西野朗・前技術委員長が就任。本番まで2ヵ月あまりに迫ったタイミングでの電撃的な指揮官更迭劇だった。本来ならば一蓮托生となるべき西野氏が新監督に就く、異例にも映る人事を含めた舞台裏を追った。

Jリーグに異色の経歴を持つナンバー3が誕生した。3月27日の社員総会及び臨時理事会で、J2ファジアーノ岡山の木村正明・前代表取締役が実務面のトップとなる専務理事へ正式に就任した。地域リーグからJ1を狙える位置にまでチームを成長させた手腕を、村井満チェアマンに見込まれた木村氏。異例にも映るヘッドハンティングでJリーグに迎え入れられた敏腕経営者の素顔を追った。

長崎県の強豪・国見高校時代から「怪物」と呼ばれ、将来を嘱望された平山相太さん(32)が、4月から仙台大学体育学科の1年生として第二の人生を歩み出す。ベガルタ仙台と今シーズンの契約を更新しながら、左足首のケガが癒えなかったこともあって、今年1月26日に現役引退を電撃的に発表。指導者への道を歩むと決意するまでに抱いてきた苦悩や葛藤、オランダやFC東京時代を含めて直面してきた挫折を、新たなエネルギーに変えてきた軌跡をあらためて振り返った。

2018シーズンのJリーグで、注目すべきチームのひとつが初めてJ1に挑んでいる。V・ファーレン長崎。1年前に経営危機が表面化し、急遽、代表取締役社長に就任したのは通信販売大手ジャパネットたかたの創業者高田明氏。生まれ育った長崎県を心から愛し、県民に元気を与えたいと未来を見据える高田社長は、笑顔を絶やさない立ち居振る舞いと的を射た発信力から、裸一貫で飛び込んだサッカー界の中ですでに強烈な存在感を放っている。

Jリーグ発足から今年で25年。今も現役でプレーしているのは三浦知良(横浜FC)しかいない。Jリーグがある日常を当たり前と感じている世代が増えてきたなかで、まもなく51歳になるサッカー界のレジェンドは、「進歩する技術や戦術を超えた部分にある、念願のプロ時代への扉を開けるきっかけにもなったハングリーな思いが、何よりも大事だ」というメッセージを送る。

前橋育英(群馬)が悲願の初優勝を成就させて幕を閉じた第96回全国高校サッカー選手権大会決勝は、全国にあまたいる名将のなかでも屈指の2人が、将棋の指し合いをほうふつとさせるさい配合戦を展開した一戦でもあった。若かりし頃に放った真っ赤な情熱を、年齢を重ねるごとに戦術と戦略でオブラートした智将型の流通経済大学柏・本田裕一郎監督(70)が「エース殺し」戦法で守りに徹すれば、金八先生にも似た闘将型の前橋育英・山田耕介監督(58)は大一番へ温存していた超攻撃的な秘策の封印を解き、後半終了間際に値千金の決勝点を奪って男泣きした。名将たちは、ギリギリの局面で、どんな判断を下したか。

波乱万丈に富んだW杯アジア最終予選が終わった。グループBの日本代表は、6勝2分け2敗で勝ち点20を獲得。サウジアラビア、オーストラリア両代表に1ポイント差の1位で1年間に及ぶ長丁場の戦いを制し、6大会連続6度目となる本大会出場を決めた。日本代表を率いたハリルホジッチ監督の采配はどこが優れていたのだろうか?
