2012.9.19 国際社会も危惧する日本の右傾化と政治主導外交深刻な日中関係を安定軌道に戻すための「4原則」 先日、英国ディッチレーで東アジアの政治安保を論じる国際会議に参加した。日中の対立が深刻化するなか、参加者が日本に対して抱く懸念は、社会の右傾化と政治主導による外交の弱さだった。日中関係を建て直すため、何を心得るべきか。
2012.8.22 日韓関係の停滞は極めて残念パートナーシップを建て直すための「4原則」 李明博大統領が、韓国の国家元首として初めて竹島を訪問した。これを機に日韓関係が停滞しかねないことを残念に思う。背景には、従軍慰安婦問題をはじめ、歴史認識への理解不足もある。日韓関係を建て直すにはどうしたらいいか。
2012.7.18 かつてなく盛り上がる尖閣諸島購入議論の不安要素中国や台湾に対して失敗できない「外交上の手立て」 尖閣諸島の購入を巡る議論が活発化している。それに対して、中国ばかりか台湾までもが強硬姿勢を示し始めた。尖閣問題は、ハンドリングを間違えば安全保障体制の根幹を揺るがしかねない。日本がとるべき「外交上の手立て」とは何か。
2012.6.20 未解決の重要外交懸案をいつまで積み重ねるのか?日本は「国民感情の罠」からの脱却を 再選挙が行なわれたギリシャの状況は、国民感情に左右されやすい日本政府の姿に通じるものがある。北方領土、普天間、北朝鮮、尖閣諸島など、未解決な重要外交案件を積み重ねる日本は、そろそろ「国民感情の罠」から脱するべきだ。
2012.5.16 黒船、日米安保に次ぐ「第三の戦略転換期」が到来“傲慢化する中国”に日本はどう向き合うべきか? 黒船来航や日米安保条約など、過去の日本の戦略転換は、米国と中国との関係性の中で起きた。そして今、台頭する中国を視野に入れた「第三の戦略転換」が求められている。アジア回帰の米国と連携しながら、いかに中国と相対するべきか。
2012.4.18 北朝鮮“ミサイル発射失敗”後の3つのシナリオ安全担保のために日本が持つべき「新たな覚悟」 金正恩体制が発足して間もない北朝鮮は、衛星打ち上げと称してミサイルを発射し、失敗した。今後の彼らの出方には、3つのシナリオが考えられる。国際社会はどのように対処すべきか。問題は、日本が「覚悟」を持てるか否かだ。
2012.3.21 北方領土問題で思う日本の戦略的思考のなさプーチン再登板を機に日ロ関係の「質的進化」を 北方領土問題を考えるたびに思うのは、日本の戦略的思考のなさである。4島が日本の固有の領土であることはいささかの疑いもないが、外交の基本はウィンウィンの関係だ。プーチン再登板を機に、日本は北方領土問題を進展させられるか。
2012.2.15 まさに国益を左右するTPPと在日米軍再編の行方米国との2大協議で「戦略的な視野」をいかに持つか 日米間で重要な協議が始まった。在日米軍再編ロードマップの調整と、TPPを巡る日米事前協議だ。これらの協議の行方は、まさに日本の国益を左右する。個別分野に目を奪われずに、東アジア全体を見据えた戦略が必要となる。
2011.12.21 欧州危機、米中関係、そして北朝鮮の指導者交代2012年の世界が安泰ではない予感と岐路に立つ日本 明年の国際関係はどう動くだろうか。世界が大きく変動しているだけでなく、明年は多くの国で大統領選挙や指導者の交替が予想されているだけに、情勢は流動的で、なかなか予測が難しい。日本は国際社会で、どのように振る舞うべきか。
2011.11.16 野田政権にも継承される“脱官僚”思考日本は諸外国に「政と官の戦略的な関係」を学ぶべき 野田政権発足後も、政治の戦略機能の低下は止まらない。それは、「脱官僚」思考が継承されているからだ。世界を見渡せば、政治家と官僚の関係は、形は違えど官僚を活用するという点で一致している。かけ声だけの政治主導はいかに危ういことか。
2011.10.19 ボストンで考える世界の構造変化への戦略的対応中国との信頼醸成に必要な「高質化政策」という概念 昨今の世界の構造変化は、中国を筆頭とした新興国の台頭によってもたらされている。従来、先進国が行なってきた「封じ込め政策」ではなく、共に信頼を醸成していくためには、「高質化政策」ともいうべき概念に基づく対応が必要だろう。
2011.9.21 9.11、欧州危機、大震災が象徴する世界の構造変化西側先進国と新興国の間に見え始めた「新たな秩序」 世界の外交・安全保障体制は、「新たな秩序」への過渡期にさしかかっている。この10年間で、9.11、欧州危機、大震災など西側先進国の足もとを揺るがす事件が起きているが、それは偶然の一致とは言い切れない。世界はどこへ向かっているのか。