宮武和多哉
熊本の鉄道・バス5社「Suica・ICOCAやめます」の衝撃!交通系ICカード撤退ドミノはどこまで広がるのか?
SuicaやICOCAなど、JR各社が発行する全国相互利用の交通系ICカードの発行枚数は2億枚を超え、定着した感がある。しかし、熊本県の鉄道・バス会社5社は、あえて「早ければ2024年内に交通系ICから撤退」を表明した。実は今後、熊本に続く“交通系IC離脱”が、各地でドミノのように起こりかねない状況だ。地方を取材すると、背景には複雑な事情が絡み合っていることが明らかになった。

阪急は高級感vs.京王は日本初、関西と関東の「有料座席指定」何でこんなに違うのか?
7月、関西私鉄の雄、阪急電鉄が京都線で有料座席サービスに参入する。高級感が“お家芸”の阪急にとって、先行する競合を塗り替える評判にすることは、沽券に関わる至上命令のはずだ。片や、首都圏の有料座席サービス事情も考察すると、西と東の違いが浮き彫りになった。

乗客は1日13人…JR西が困り果てる「赤字ローカル線」1ミリも譲らない地元自治体の言い分とは?
赤字路線の存続やバスへの転換などを話し合う「再構築協議会」の初会合が3月26日、広島市で開かれた。国はこの協議会にどのような役割を期待しているのか。なぜ、広島県と岡山県を結ぶJR芸備線が再構築協議会の適用第1号となったのか。

上野動物園に「ジェットコースター型」乗り物が登場へ…気になる正体とは?
ジャイアントパンダの双子、シャオシャオとレイレイが人気の東京・上野動物園で、モノレールに代わる新しい乗り物が、泉陽興業(大阪府大阪市)と東京大学が共同開発する「エコライド」であると判明した。ライバルを押しのけて選ばれた理由は何だったのか。

北陸新幹線が延伸した「敦賀」の魅力…実は100年前にもあった東京行きの直通列車とは?
北陸新幹線の延伸で注目される福井県・敦賀は、外国で亡命を余儀なくされた人々を受け入れてきた歴史がある。実は、敦賀~東京間の直通列車は100年以上も前に存在したのだ。当時の敦賀の街の様子や鉄道、海外渡航の事情をひも解いてみよう。

「必ず助けます」のと鉄道襲った“最大の危機”に届いたショートメール
災害で鉄道が運行できなくなると、鉄道会社の収入は基本的にゼロ。何とかして復旧させないと、運転士や社員は路頭に迷ってしまう――。能登半島地震で被災した、のと鉄道は3カ月以上にわたる長期運休を余儀なくされた。23年6月に就任したばかりだった中田哲也・のと鉄道社長は、いかに鉄道復旧への合意を形成し、運行再開に導くことができたのだろうか。

埼玉・群馬県境に、“翔んで埼玉”空港が建設されるかもしれない。埼玉と群馬の10市町からなる地域が、空港整備を構想していることが明らかになったのだ。実現すれば、この地域の住民は羽田空港や成田空港に行かずとも飛行機に乗れるようになる。ただし、この地域で新空港の誕生が期待されている理由は、それだけではない。

阪神梅田「駅弁大会」が楽しすぎ!阪急うめだを横目に逆張り進化を遂げたワケ【写真多数】
阪神百貨店梅田本店で「阪神の有名駅弁とうまいもんまつり」が開催中だ(2月28日午後5時まで)。阪神梅田といえば「食の阪神」と称されるほど、食品販売に力を入れている。今回の駅弁大会も、他の駅弁大会とは一線を画すユニークな仕掛けがある。見晴らしの良いイートインスペースで、駅弁や総菜をアテにお酒を楽しむことができるのだ。

能登半島地震の被災地で「大型フェリー」が大歓迎される理由
能登半島地震の影響で、石川県内では今も断水が続いている。2月14日時点で約3万戸、輪島市と珠洲市のほぼ全域で断水する中、被災者に温かい風呂と食事を提供するフェリーが活用されている。こうなるきっかけとなった29年前の出来事について、関西のフェリー会社に話を聞くと、驚きの感動秘話が明らかになった。

「銭さえ払えばクマでも乗せる」と豪語、市長にダマって地下鉄工事…札幌地下鉄の父の“やりすぎ剛腕伝説”
2月4日~11日開催の「さっぽろ雪まつり」の他にも、札幌にはオンリーワンがある。札幌市営地下鉄だ。仕様として珍しいものが多いことから、車両や設備をしげしげと眺めに来る鉄道ファンも少なくない。その建設に関して資料や報道をひもとくと、恐るべき事実が判明した。実は、建設当時の現場責任者が“見切り発車”で造ってしまったのだ。

【復興祈願】輪島朝市はなぜ「日本三大朝市」になれた?食べ歩いたら納得のワケ《写真多数》
輪島朝市は観光スポットとして年間80万人以上の人々が訪れ、近年では外国人観光客(インバウンド)も増加していた。市場の再興を願いつつ、その魅力と歴史を探りたい。なぜ「日本三大朝市」と称されるほどのにぎやかな朝市が立つようになったのだろうか。

被災「のと鉄道」の復旧費用、負担はJR西?石川県?北陸新幹線の延伸も迫る苦悩
石川県の金沢駅~七尾駅~穴水駅と、能登半島を縦貫する鉄道ルートは、JR西日本と2つのローカル線、計3社が運営を担ってきた。3月16日には北陸新幹線・金沢駅~敦賀駅間の延伸開業を控える中、全長99kmにも及ぶこの鉄道ルートを全て復旧できるのだろうか。「上下分離方式」と呼ばれるスキームもあって、復旧にかかる費用を誰が負担するのか、非常にややこしくなりそうなのだ。

金利上昇で「経営が危うくなる」鉄道会社・路線は?“マイナス金利解除”の衝撃迫る
東葉高速鉄道、北総鉄道、京都市営地下鉄…マイナス金利が解除され、金利が上昇すれば、運賃収入で稼いだ利益が有利子負債の利息支払いで吹き飛び、中には「資金ショート、経営破綻する」と予想される鉄道会社もある。どんな共通点を抱えているのだろうか。

年越しはなぜ「そば」なの?香川だけじゃない「年越しうどん」食べる意外な県も
なぜ、大みそかには「年越しうどん」ではなく「年越しそば」が習慣となっているのか。「年越しうどん」「年越しラーメン」「年越しパスタ」などはないのか…。実は、大みそかは「年越しうどん」という地域も存在する。しかも、誰もが想像する「うどん県」だけではなく、他にもある。さて、どこだろうか?

東京のバス経営事情はどうなっているのだろうか? 都営バス全127系統の「損益額」をもとに、「黒字路線ランキング」を作成した。ランキングおよびトップ5の特徴を詳しく紹介しよう。

都営バス「深刻問題」抱える5路線の名前、看板路線なのに大赤字のナゼ
2022年度の都営バスの収支状況では、99路線が赤字であることが判明した。本記事では、赤字額の大きさだけでなく、運転手確保の難しさなどバスを取り巻くさまざまな事情を鑑みて、「実は問題を抱える都営バス路線」を独自に5路線ピックアップした。

都営バス「赤字99路線」ランキング、ワースト1位は1億9902万円の大赤字!
東京のバス経営事情はどうなっているのだろうか?都営バス全127系統の「損益額」に着目。なんと、99路線が赤字であり、その額をもとにランキングを作成した。あなたが知る路線バスは赤字だろうか?

サイバー藤田流「ギャンブル経営」炸裂!J1昇格・FC町田ゼルビア、来季の課題は戦力より…
東京都町田市に本拠地を置く「FC町田ゼルビア」が悲願のJ1昇格を果たした。前身となる少年サッカーチームの創立(1977年)から46年。転機は2018年10月、IT大手のサイバーエージェントが経営権を取得したことだ。さらに22年12月には、同社の藤田晋社長が自ら社長・CEOとしてゼルビアに乗り込んだ。しかし、ゼルビアにはなお重要な課題が残されている。

「阪神×甲子園球場」「オリックス×大阪ドーム」商売上手ぶりを比べてみた!ファンサも超進化
プロ野球2023年クライマックスシリーズは、10月18日からセ・パ両リーグでファイナルステージが始まった。開催球場は、阪神甲子園球場と京セラドーム大阪。それぞれ、阪神タイガースとオリックス・バファローズが本拠を置くスタジアムだ。至近距離にある2球場を徹底比較してみると、成り立ちや、経営のあり方がまったく違う。また、タイガースもバファローズも、球場の特色に合わせて観客のさばき方やファンの獲得方法を心得ていることが分かった。

阪神優勝セールに沸く阪神百貨店、同じグループなのに阪急うめだが「セールなし」のワケ
阪神タイガースのリーグ優勝で、阪神百貨店梅田本店の優勝セールが大盛り上がりだ。一方、100メートルほどしか離れていない阪急百貨店うめだ本店では優勝セールを行わず、静観しているという。両店を徹底比較すると、驚きの「キャラの違い」が見えてきた。
