加福 文
墓じまい→樹木葬→お墓は「第3世代」に!レンタル、サブスク、LGBTQ対応…
少子化や過疎化、ライフスタイルの多様化、経済格差などを背景に、「ついのすみか」であるお墓に変化が起きている。一つが、「墓じまい」にも代表される継承難なども理由とした改葬の急増だ。厚生労働省の「衛生行政報告例」によれば、2021年度統計の改葬数は11万8975件。10年前と比べると4割余も増えている。もう一つの変化が、お墓の形態だ。

「僧侶となって間もない頃、ご法事をつとめた時に『どうして住職じゃなくて、奥さんのあなたなんですか。お布施の額が不満でしたか』と言われて傷ついたことがあります」ある女性僧侶は、そう振り返る。

「お寺の一人娘だったので、檀家(だんか)さんからは『いずれお婿さんもらうんだね』という雰囲気があり、私も漠然と結婚相手が住職をするんだろうなという気持ちでいましたね」そう穏やかに話すのは、北海道にある浄土真宗本願寺派寺院の住職、川内かなこさん(仮名、40歳)だ。色白の肌にロングヘアがよく似合う川内さんは5年前、生家のお寺を継いで住職になった。現在、約200軒の檀家とともにお寺を守る日々だ。

安倍晋三元首相が街頭演説中に銃撃された事件は、7月8日で発生から1年となった。統一教会と政治との密接な関係が明らかになる中、宗教法人の税制優遇の実態や運営実態の不透明さなどが問題化しつつある。現代の宗教法人が直面する状況や、ニーズが大きく変化する中での新たな動きなどについてリポートする。
