毎日のToDoリストを
作るのをやめる
ToDoリストについても同様です。突発事項に対応すれば、その日やるべきタスクは先送りになります。「明日こそやろう」リストの書き換え、更新を続けていると、仕事の優先順位が見えなくなってしまうことも。「そもそも、このタスクは今やるべきことなのか」さえ、わからなくなります。
まずは毎日のToDoリストを作ることをやめましょう。
その代わり、「今週やるべきToDoリスト」を作るのです。先に述べたとおり、スケジュールに「余白」を設けることで、先送りとなったタスクも、その週の中で帳尻を合わせることが可能になるはずです。
もっと言えば、プレイングマネジャーは自分で手を動かすことから、人に仕事を任せることへ、仕事のやり方も変えていく必要があります。
ToDoリストを作る際には「本当に自分がやるべきことなのか」「誰かほかの人に任せたほうがよいのではないか」という2点を、常に確認し、自分がやるべきことは必要最小限にするクセをつけましょう。
中間管理職の仕事は、
すべてを効率化することは不可能
デジタル化によって仕事が便利にスピーディになり、効率が上がるのは事実です。しかし、プレイングマネジャーの仕事がデジタルですべてうまくいくかといえば違います。
そもそもプレイングマネジャーの仕事には、
■徹底して効率化するべきもの
■何があっても効率化するべきではないもの
の2種類があります。
そして、プレイングマネジャーになると、人材育成やモチベーションマネジメントなど、効率化を優先するべきではない仕事が激増します。
どんなにIT化が進んでも、働くという字が「人+動」であるとおり、仕事とは人との関わりを抜きに語ることはできません。とはいえ、私自身、「顔を合わせるって大切」「手書きはいいよね」という情緒的なこだわりだけで、手書きに力を入れたりコミュニケーションをとったりしていたわけではありません。アナログを再活用していた理由は、それによって、その後のコミュニケーションがいっそう効率化されるというメリットに気づいたからです。
次回は、3つめにあげた「コミュニケーション手段はメールのみ」が、かえって非効率を生み出していることについて、お伝えしたいと思います。(10月8日更新予定)