エビデンスに基づいた
「だっことおんぶ」の話

 園田さんやその時出会った方の励ましのおかげで、今も私は防災講座を続けているわけなのですが、2010年以来、現在もコラボを続けている理由は、さらに2つあります。

「だっことおんぶの研究所」所長の園田正世さん。Rくんと一緒に

 まず、1点目。現在、東京大学大学院学際情報学府でだっことおんぶを研究されている園田正世さんなので、徹底したエビデンスベースなのです。

 だっこやおんぶというのは、各人の思い出があり、思い入れの強い分野だと思います。だから、それぞれの人の成功例だけが語られやすく、トンデモとまでは言わないものの、ちょっとそれ…ないわ~という技が広まりやすいというか…具体的には後でまた。

 2点目。グッズさえ持てば解決っ!みたいな安易な方法ではなくて、子どもと一緒に生きている時間を楽しむために、親もスキルを身につける。しかも、普段からできる知恵として伝える。それは、私が防災講座でずっと伝えていることと、分野は違うのに全く同じだったことに感動した点です。

 で、私たちがどんなことをお伝えしているかというと、2010年の段階では、余裕があればベビーカーで避難しましょうとか、避難所でベビーカーが役に立ったという話が育児雑誌には多く書かれてありました。

 そこで、私は、「タイヤの半径以上の段差は乗り越えられない」というキーワードを作りました。

 液状化や瓦礫の散乱、地面が揺れる災害時にタイヤのあるものが使えない可能性を説明しなければと思ったからです。

 また、だっことおんぶのスキルはアウトドアのリュックの仕組みと同じで重心を上に、揺らさない事がポイントになることをお伝えしました(『災害時、重いリュックを軽く感じさせる2つのコツとは?ヒントは二宮金次郎!?』)。

「だっことおんぶの研究所」は、以下の具体的スキルを伝えてくれました。例えば、さらしを使っただっことおんぶ。

出典:Youtube 「だっことおんぶができる兵児帯の使い方」(北極しろくま堂)