昔ながらの知恵
さらしでのだっことおんぶ

防災講座後に染めにはまったグループの作品。きれい~(写真提供:かわうちゆきなさん)

 おんぶは昔から、兵児帯(へこおび)という男の人の帯で実施されていましたが、伝承が途絶えているそうです。でも、赤ちゃんが背中から見えると重心が上にあがりますし、さらしだと揺れないから、ほんとに軽いんですよ。軽い方法だから、昔は、子守りをする子どもが赤ちゃんをおんぶするってことも可能だったのですね。

 家の中だけでも軽くなるから、毎日やってみてとおすすめしたら大好評で、秘かなブームになっているっぽいと思っています。

 講演後にべんがら染めや玉ねぎの皮染め、藍染にはまったという子育てグループもあります。虹染めも素敵です。

「前がばってん」になるおんぶは胸が強調されるから嫌だという思いから、前からみてリュックの肩紐になるようなおんぶも工夫されています。

 帯の形をいろいろ工夫して、華やかな帯結びを競った着物時代の感覚ってこんなだったのかなと思います。今でも使われる、振袖の代表的な帯結び、「ふくら雀」は、優雅なネーミングっぽいですが、「ふくら雀」=蛾 と、モデルは蛾なんです。

 着物時代の人々の自然の観察力や感性、そして布を使いこなす技術力にはまだまだ及ばないけど、工夫をはじめてしまう親たちの感性と防災への応用に希望を感じます。

出典:Youtube 「抱っことおんぶができる【兵児帯】の使い方/前結び」(北極しろくま堂)

出典:Youtube 「抱っことおんぶができる【兵児帯】の使い方/後ろ結び」(北極しろくま堂)

 おんぶもだっこもできてしまって、軽くなって、毎日使いたくなるさらし技。最近では、防災グッズセットにもさらしが入っていることがあって、普及してきたなあと思います。