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VRヘッドセットが続々登場
戦いはプラットフォームに移る

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第410回】 2016年10月26日
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VRプラットフォームの戦いへ

 ゲーマーでなくとも、どの製品がいいか迷ってしまうほどだが、すでにVRのプラットフォーム戦争も起こっている。つまり、他のメーカーが先行するどの機器の標準に合わせた製品を開発するのか、そしてコンテンツやアプリケーションの開発者たちは、どの製品を対象とするかという基盤選びが重要になってきたのだ。その戦争は、まさに始まったばかりだ。

 たとえば、グーグルが先頃発表した「デイドリームVR」は、技術を共有し他社メーカーに開発を呼びかけるためのレファレンス・デザインで、同社はデイドリームというプラットフォームをつくっている。VRヘッドセットだけでなく、アンドロイドフォンの開発メーカーがVRの機能性をスマートフォンに統合することを推進、アンドロイドの一機能としてのVRの領土獲得に乗り出した恰好だ。

 また、フェイスブックに買収されたオキュラスも独自のプラットフォームとコンテンツを有している。さらに、マイクロソフトも、ウィンドウズ・ホログラフィックへ開発者を募っているいる。もちろん、ソニーのプレイステーションも独自のVRプラットフォームを持っている。

 VR技術の標準化は試みられているものの、まだ目立った成功がない。サムソンのように、複数のプラットフォームでヘッドセットの製品化を目指す例もあるが、消費者の食いつきやコンテンツの如何によって、VRは今後大きく揺れ動く市場になる。

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瀧口範子
[ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。

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