「働きたい」意欲を
強く持っているか? 

 では、実際にどのように就活を進めていけばいいのでしょうか。

 まず重要なのは「働きたい」という本人の気持ちを強く持っているかという点です。本人が「働きたい」気持ち以上に「働く覚悟」「親に心配させたくない」気持ちを強く持っているほど、就職に対する言葉と態度に現れ、行動が早まります。

 逆に、どんなに親が子どもの将来を心配していたとしても、当の本人が将来について関心を持っていなければ、意味がありません。実家暮らしで「親がうるさいから仕方なく就活している」場合、企業採用の選考段階で簡単に見透かされてしまいます。

 とりわけ、進学も就職も準備していない、俗に言う「ニート」状態は、罪悪感に苛まれなければ居心地は最高です。もちろんそうなった背景や事情は、人の数だけ存在しますが、共通していえるのは「想像力(=働くこと、今後の人生に対してのポジティブな想像力)の欠如」が要因ではないかということです。つまり、働くことに対して前向きな動機付けがないからこそ、就職への準備ができていないように思えるのです(第38回参照)。

カウンセリングよりも
職場体験をすることが重要 

 では、就職したいという気持ちが高まらない場合は、どうすればいいのでしょうか。その場合は、就職ノウハウなどを教えてくれる「セミナー型」よりも、公共事業が行っている「実践型」の就職支援事業への参加をお勧めします。なぜなら、一定期間、企業で実習が経験できるからです。特に就職支援事業に参加するメリットは2つあります。

(1)実際に働くことで自分のスキルや志向性が見えやすい点
 就活で多い悩みの一つが、「自分に向いている仕事は何か」です。これは机上で考えても容易に出てくるものではありません。この段階でキャリアカウンセリングを受けても、失敗します。なぜなら頭の中でイメージしており、幻想である可能性が低くないからです。また、企業の口コミサイトを見ても、先入観を植え付けるだけなので、よくありません。