朝に体温を上げる
効果的な「習慣」

 川嶋教授には、朝に体温を上げるための効果がある「習慣」も聞いてみた。起きたらまず、カーテンを開けて日光を浴びること。室内の照明より明るい日光を浴びると体温を調節するホルモンの「セロトニン」が分泌され、体温の上昇が始まる。次に白湯を起きがけに一杯飲み、お腹を温める。そして、食物繊維たっぷりの具だくさんスープを含む朝食を食べる。時間があれば、朝食前に散歩やジョギング、体操などを行うと、前日の夜に摂ったエネルギーが燃焼し、体温を上げることにつながるため、より効果があるのだ。

 具だくさんスープは、スーパーやコンビニに行けば、手軽に購入できる。特に最近注目されているのが、フジッコが販売している「朝のたべるスープ」に代表される、レンジアップスープだ。レンジで温めるだけで本格的なスープが食べられることが受け、人気が高まっている。先駆者であるフジッコが2012年に発売し、その後、明治や江崎グリコ、カゴメなどが参入、競争激化で市場が活性化されつつある。

 一方で、会社の社員食堂でも具だくさんスープを提供する試みが始まっている。IT業界のDeNAでは、社員専用のカフェテリアで朝食を販売する中、11月にフジッコの商品50食を試験的に無料で提供したところ、品切れになり好評だった。DeNAで健康推進を担うCHO(Chief Health Officer)室の西村真陽氏は、「温かいスープを摂ることによって体が目覚め、良いリズム作りのキッカケになることを期待している。当社は若い社員が多く、朝食を食べない社員もいるため、脳を活性化させるためにも、具だくさんの温かいスープがある朝食を食べる習慣を持ってもらえれば」と話す。

 これから冬に向けて、朝の寒さが日増しに厳しくなっていく。食物繊維豊富な具だくさんスープの朝食を含めて体温を上げる「習慣」を身につけ、朝のだるさの解消とパフォーマンスアップを図ってみてはいかがだろうか。

(大来 俊/5時から作家塾(R))