たとえば、1000万円、先ほどのリスク資産の組み合わせに投資すると、1年後の「最悪」を約333万円の損と想定しなければならないが、これが老後の生活にとって重すぎるインパクトを持つと思う人は、ここまでリスクを取ることができないし、「1ヵ月1万円の減なら大丈夫だ」と思う人は、そこまで投資してもいい。もっとも、リスクの許容範囲いっぱいまで必ず投資しなければならないというものではない。リスクがあっても、有利なリターンが期待できそうだと思い、賭けてもいいと思う金額だけリスク資産で運用するといい。

確定拠出年金やNISAなど
節税メリットを最大限に使う

 今年から加入対象者が拡大した確定拠出年金は、特に課税所得がある人の場合、税制上非常に大きなメリットがある制度だし、リスク資産を運用する場合、NISA(少額投資非課税制度)の口座は、証券・銀行などの課税される口座で運用するよりも有利だ。

 確定拠出年金やNISAといった、税制上有利な資産の置き場所は、最大限に利用したい。特に、収入のある人にとって確定拠出年金は最も有利なお金の置き場所になり、同時に、貯蓄しなければならない額(計算方法は、例えば本連載バックナンバー『お金の不安を解消する「人生設計の基本公式」はこう使う!』を参照)の方が確定拠出年金の制度的な利用上限額よりも大きくなる場合が多く、必然的に、利用できる最大限に利用することが適切な場合が多い。

 さて、例えば、1000万円の金融資産があって、500万円リスク資産で運用していいと思っていて、現在、確定拠出年金に200万円資金があって、NISA口座を今年開いた(1年分の投資可能上限額は120万円だ)人がいるとしよう。この人は、どの口座で何を持ったらいいだろうか。

 決め方の例を示してみたのが、図2だ。

◆図2 お金の置き場所の決め方