今年のACLに臨むJリーグ勢はこれまでと気合が違う理由

 Jリーグ(J1・J2)が今週末に開幕するが、それに先駆けて21日からAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)が始まる(決勝は11月)。

 ACLはアジアのナンバー1クラブの座を争う大会だ。出場するのはAFC(アジアサッカー連盟)からレベルの高さを認められた国のリーグ戦上位クラブに、それ以外の国を代表して予選に出場し勝ち上がった32のクラブ。アジアは東と西が離れているため、まず東地区と西地区で16クラブずつに分かれて試合が行われる。それぞれグループリーグとトーナメント戦を経て、勝ち残った東地区と西地区の代表クラブが決勝を戦うという形式だ。

 アジアにおける日本の男子サッカーの実力はトップレベルにある。A代表の成績をもとに判定されるFIFAランキングをアジアで見ると、1位イラン(世界ランクは32位・以下同)、2位韓国(39位)に次いで日本は3位(52位)。それを裏づけるようにW杯には前回まで5大会連続で出場している。

 だが、クラブが実力を競うACLでの日本の成績は振るわない。現行のACLが始まったのは2003年からで、2007年には浦和、2008年にはガンバ大阪が優勝しているが、それ以降の8年間はベスト4が3度あるだけで(2009年の名古屋、2013年の柏、2015年のガンバ大阪)、ほとんどがグループリーグ敗退かベスト16止まりなのだ。

なぜ日本のクラブは
ACLでパッとしないのか

 日本のクラブがACLで好成績を残せない要因はいくつか考えられる。ひとつはJリーグクラブにとって負担の大きい大会であること。ACLの試合は日本国内で行われるリーグ戦やカップ戦の合間に行われる。しかもホーム&アウェー戦。日程が過密になるうえ、長距離移動で選手には疲労が蓄積するわけだ。