ティッシュで肩こりを
軽減する方法

 では、これをどう直すのか。本質的には噛み合わせをよくするしかないが、簡単な方法もなくはない。亀井医師が話す。

ガンコな肩こりが10分で解消、自宅でできる意外な方法とは?

「ティッシュやガーゼをタバコのように丸めます。これを奥歯全体で噛み、グッと噛んだとき、歯の力が奥歯へ均等にかかるように調整するのです」(右図参照)。

 ティッシュやガーゼを口に含むと唾液で濡れてくる。充分に濡らしたあと、これを噛みしめ、どこかが分厚いと感じたら、歯でギリギリッと噛みしめてそこを低くする。慣れれば難しいものではない。

「その後、10分ほど軽く運動し、10分くらいリラックスすると、肩のこりがほぐれたり、鏡を見たとき、肩の左右差や首の傾きが改善しているはずですよ」

 注意してほしいのは「歯並びがいいから、噛み合わせもいい」とは言えないこと。「歯並びがいい」は、純粋に他人から見た時に歯列が美しい状態を指す。歯列が美しくても、歯の早期接触がないとは言えない。

 だが、その知識はまだ知られていない。

「例えれば、車体の一部がゆがんだ車が快調に走らないことは誰でもわかります。しかし、いまの日本人の多くは、自分の体のゆがみに気づいていません。いまや肩や首のこりや腰痛は国民病です。本当はもっと様々な歯科で噛み合わせを調整できるとよいのですが、現状はむしろ、虫歯の治療で歯にかぶせものをしたときに噛み合わせが悪くなり、体調を崩す方がいるくらいです」

 しかも、亀井医師によると、日本人の噛み合わせは年々、悪くなっているのだという。