ホーム口座とホーム財布で
オートマティックに楽々管理!

 個計は弱いから、家計全体を把握することが大切と<2回目>でお話しした。

 共働き夫婦がプライバシーを維持しつつ、夫婦ともに家計全体を見渡せるようにするには、下の図のように、「ホーム財布」と「ホーム口座」を持つのがお勧めだ。

 夫も妻も給料日の翌日に、自分のこづかい分(目安は手取収入の20%)と貯蓄分(15%)、保険料(5%以下)を抜いた金額(約60%)をホーム口座に振り込む。同じ銀行を使うなど振込手数料がかからない工夫をしよう。

 日本では夫婦共有名義の銀行口座はつくれないので、ホーム口座とはいえ夫か妻かどちらかの名義の口座になる。どちら名義にするか、もろもろの手続きが苦にならない方、管理が上手な方にするといい。

 ホーム口座はネット・バンキングの契約もしておこう。

 自宅のパソコンで残高や入出金履歴をリアルタイムでチェックできる。家賃、税金、通信販売での買い物などの支払いもオンラインでできる。振込手数料などもATMを利用するより安くなる。

 昔は裸電球の下、ちゃぶ台に家計簿を広げて夫婦でお金のことを話し合う、という光景だったが、これからは、パソコンの前でキーボードを叩きながらマネー会議、というのが当たり前だ。

 普段は妻は銀行通帳で入出金をチェック、夫はオンラインでという使い分けもできる。

というわけで、家賃/住宅ローンの支払いや光熱費などの支払いは、すべてこの口座に集中させる。自動的に出費の一覧表ができるわけだ。