一般のフィットネスクラブでは、体育系の学校を卒業した人がコーチに採用されることが多いが、カーブスでは(実際の採用はフランチャイジーごとであるが)運動指導能力ももちろん重要であるものの、人と接するのが好きな人、コミュニケーション能力の高い人を優先的に採用している。500名の顔と名前を覚えられるのも、重要なスキルである。転職者の前職は、主婦、接客業、看護師など様々である。

 12機のマシンを回るのと足踏みとストレッチだけで、毎回同じメニューであり、カーブスの利用者は飽きないのであろうか。

 実際には、飽きて卒業する人はほとんどいないようだ。マシン自体、油圧式で利用者の体力・目的に従ってスピードを変えることによって、負荷を簡単に変えられる。そのため、筋力のなかった人が平均値まで来られたら、今度は強化したい部分の負荷を上げることができる。もちろん、カーブスの平均年齢は61.7歳のため、負荷を上げ続けてアスリートをつくるわけではない。逆に加齢により落ちていく筋力・柔軟性を、カーブスによって「維持していくこと」が極めて重要な使命である。

 この結果カーブスは、日本生産性本部のJCSI(日本最大の顧客満足度調査)で、2014年度からフィットネスクラブ部門で3年連続1位を続けている。

カーブスが成功した6つの要因
ブルーオーシャンを開拓した強み

 カーブスが成功してきた理由として、以下の6つが挙げられる。

 第一に、会員を下の名前で呼ぶなど、店舗に通う度に個人として尊重され、大切にされる感を味わえる。これは1店舗当たりの会員数が少ないからこそできることであり、大手にはなかなか真似できない。

 第二に、会員は月に1回、体脂肪などの計測を行うことになっており、これによって継続の効果の「見える化」をしている。これは、測ることによってダイエットが進む「メジャリング・ダイエット」と同じ発想である。

 第三に、口コミにより入会する会員が多いことからも、継続により成果が出た「ロールモデル」が身近に存在している。60歳以上の女性が目指すのはアスリートではなく、より健康に輝く同年代の女性であるからだ。