終身雇用が過去のものとなり、働き方も人それぞれ。職場での人間関係は昔に比べてより難しくなっているかもしれません。職場の環境が原因でメンタル疾患にかかる社員も少なくなく、職場での良好な人間関係作りは管理職に課せられた課題でもあります。ここでは、仕事の効率に深くかかわる職場での円滑なコミュニケーションについて考えていきたいと思います。(フリーライター 松枝美樹)
人間関係の第一歩は好感を持ってもらうことから
あなたの職場にも、仕事はできるがちょっと理解されにくく、孤立しがちな人はいないでしょうか。反対になんとなく調子が良くて「うまく立ち回っているなぁ」と感じさせる部下や同僚もいるでしょう。仕事より人間関係に注力すればいい、というわけではありませんが、コミュニケーション上手であることは、ときには仕事の能力と同等に価値があるものなのです。
人と接する上で相手から好感を持ってもらえるようにすれば、仕事は格段にやりやすくなります。人は好ましい相手には、自然と笑顔が増え、親しみを持って話せるものです。ですから、そういうときの自分を思い出して、職場でも自分を演出してみましょう。といっても、どうしていいかわからない人のために、人と話をする際に気をつけるべき、最も基本的なポイントをお伝えします。
(1)笑顔で
(2)相手と目が合った瞬間、親しみを込めて
(3)明るい口調で話しかける
いかがでしょうか。馬鹿馬鹿しいほど簡単なようですが、実践するにはちょっとした照れくささを克服する必要があります。この3つを意識するだけで、相手との距離を縮めることができるでしょう。
特に相手の目を見て話すことは、ぐっと好感度を上げます。どんなに忙しくても必ずパソコンや書類から顔を上げ、目を見みつめて話すことで、相手も「自分は受け入れられている」と感じて好感を持ってくれます。自分のまなざしで相手に伝え、同時に相手の表情から気持ちを読み取ることが、良好なコミュニケーションのスタートだということを忘れないでください。