便秘改善に今すぐできる7つのカンタン食事技

「便秘で悩んでいる」という読者の方から複数の相談が寄せられました。便秘はやせにくい体と関係があるのでしょうか?今回は便秘の原因と便秘を解消する食事、習慣作りのコツをお伝えいたします。

長く続く便秘は
原因が一つではない

 厚生労働省が行った平成25年度の「国民生活基礎調査の概況」によると、人口1000人あたりで男性は26.0人、女性48.7人が便秘に悩んでいるというデータが出ています。多くの人が慢性的に悩んでいるようです。これは、一時的な特効薬よりも、根気強く体質や習慣を変えることで改善していくのがよいでしょう。

 便秘は病気ではありませんが、便秘が続くと私たちの体に様々な影響が出てきてしまいます。それは、私たちの体に備わっている老廃物や有害な物質を便や尿で出す機能が便秘によって働かないからです。老廃物が体内に溜まった状態は、痩せにくいことはもちろんですが肌荒れや口臭、お腹の張りなど様々なトラブルにつながります。

 便秘が解消しにくいのは、原因が一つではないからです。便秘は食習慣や生活習慣など様々な原因が積み重なって起きています。原因によく上がるものと、対策法を順にご説明しましょう。

●便秘の原因1: 過度な食事制限のダイエット

 食事制限をするダイエットは全体的に食事量が不足することにより便のモトとなる材料が作られません。最近流行っている「炭水化物を抜くダイエット」も、お米を抜くことで便秘になりやすい方法です。お米には便のカサを増やす食物繊維が多く含まれているからです。必要な量を食べることが便秘対策の基本になります。

●便秘の原因2: 食習慣の乱れ

 便秘改善には食物繊維、乳酸菌、オリゴ糖などの栄養が必要になりますが、そもそも食生活が乱れていると腸内環境が悪化し便秘になりがちです。油っこいものやお菓子の食べ過ぎを控え、腸内環境によい食べ物を食べることが大切です。また健康によいイメージの玄米は不溶性食物繊維を多く含むので、合わない人は便秘につながるケースも。つまり、特定の食材に偏って食べるのはNGです。まずは主食、主菜、副菜をそろえてバランスのよい食習慣を心掛けていきましょう。