睡眠時間の把握と
気分に合わせるバッファも必要

 もう一つ、把握しておく必要があるのが、「自分の肉体的・精神的コンディションを整える時間」です。

 肉体的コンディションを整えるのに一番大きな要素は睡眠時間です。睡眠を削ることは、たいていの場合パフォーマンスの低下を招きます。自分がどの程度の睡眠を取ればパフォーマンスを発揮できるのかを把握しておくことは、グローバル仕事人の基本中の基本といってもよいでしょう。

「自分のベッドでないと寝た気がしない」「移動中はどうしても睡眠が浅くなる」という人は、その状態を見越してスケジューリングする必要があります。

 ちなみに、私は割とどこでもすぐに眠ることができ、場所を問わずしっかり眠れます。そして、「4時間でどうにか動ける」「5時間でまぁOK」「6時間で十分」「7時間で大満足」「8時間以上はだるくなる」という自己分析ができています。上記二つの睡眠のデータをもとに、最高のパフォーマンスを出すために6~7時間の睡眠時間をまず確保することが、日々の基本動作となります。

 さて、「精神的コンディション」にはどんなものがあるのでしょう。これは「家族に関わること」や「自分の嗜好に関わること」が挙げられます。

 お子さんがいる家庭であれば、受験などのライフイベントは自分のことよりも気になる人もいるでしょう。あるいは、特定のスポーツチームの熱狂的なファンであれば、その試合結果によって翌日の精神状態が全く違う人もいるでしょう(実際、私の周りにもいました)。

 こういったことを「そんなのビジネスマンとして失格だ!」などと言う気は全くありません。人間ですから、そういうことがあるのはごく自然なことですし、受け入れて構わないのです。ただ、それが仕事に影響しないように、あらかじめ準備をしておくのもプロフェッショナルですね。

 もし、スケジュールの入れ替えによって全体のパフォーマンスが維持できるのであれば、仕事の順番を入れ替えるという対応方法があります。子どもの大事なイベントの翌日は簡単な事務作業だけにとどめておいて、重要な判断が必要なタスクは翌々日以降に着手するとか。贔屓チームの大事な試合の翌日は休みをあらかじめ申請しておくとか。

 自分でコントロールできる範囲内で、パフォーマンスに影響しないような順序の入れ替えにトライしてみましょう。自分のパフォーマンス測定をどれだけ丁寧にやるかが、複業成功のカギと言っても過言ではありません。ぜひ自分のもつスキルに「時間」という軸を加えて観察してみてください。