報告するよう指示しておいても
いっこうに報告に来ない

本コラム著者・池本克之さんの新刊

 たとえば、こんなことがあったそうです。倉庫での仕事をさせるにあたり、上司は新入社員たちに「この仕事を、こうやるように」と指示を出し、「終わったら、次の仕事を教えるから報告に来るように」と伝えました。

 ところが、その後、誰も報告しに来ません。1時間ほど経って、簡単な作業だからさすがに終わっているはずだが……と見に行くと、やはりとっくに作業は終わっていたようで、みんなスマホをいじっています。

 上司が、「終わっているなら、どうして報告に来ないんだ?」と聞くと、「はい……」と蚊の鳴くような返事が返ってきます。上司は怒鳴りつけたいのをグッとこらえて、次の作業を指示しました。

 そして、「終わったら、次はちゃんと報告に来るんだよ」と念押ししたところ、新入社員たちは素直にうなずいたそうです。

 しかし、そのあともやはり、誰も報告しに来ません。「まさか……」と倉庫に見に行くと、作業は終わっていて、またさっきと同じように新入社員たちはスマホをいじっています。

「一体なぜこいつらは報告しに来ないのか」――さすがに上司は堪忍袋の緒が切れてしまい、「どうして報告に来ないんだ!」と新入社員たちを叱責しました。すると、なんと「一応、報告しに行ったんですけれど、忙しそうだったから、話しかけづらくて……」とビクビクしながら答えたのです。

 さて、あなたがこの上司だったら、このあと、どうするでしょうか?